30代で保育士デビューをして、現在は小児科で病児保育士をしている「かもん」です。
「保育士として働きながら、自分の子どもも同じ園に預けられたら便利そうだけど……実際どうなんだろう?」
そんな疑問を抱えている保育士さん、意外と多いのではないでしょうか。
実は、自分の勤務先に子どもを預けることには、想像以上にたくさんのメリットも気になる点(デメリット)も存在します。

働くのが子供と一緒の保育園なら、送り迎えの手間が省けて助かりそう!



でも子供が園であまえてきたら、どんな対応をしたらいいの・・?
子どもと一緒の保育園で働くのって、アリ?ナシ?
小さい子供がいる保育士さんは、一度は悩む人が多いのではないでしょうか?
他の保育士からの目線・保護者としての自分の目線・子どもからの目線・・・



私の経験をもとに、自分の子供と同じ保育園で働こうか悩んでいる人に向けて解説します。
この記事がおすすめな人
- 子どもが保育園入園を控えていて、働き方を見直したい
- 同じ園に預けることに不安や迷いがある
- メリット・デメリットを客観的に整理して比較したい
- 実際に預けて働いている保育士の声を知りたい
この記事を読むとこうなる
- 自分の園に子どもを預けるメリット・デメリットが具体的に理解できる
- 親としても保育士としても無理なく働けるスタイルを見つけるヒントが得られる
- 選ぶべきポイント・判断基準が明確になる
この記事では、筆者の体験談を交えながら、「自分の子どもと同じ保育園に通う」という働き方について、メリット・デメリットを分かりやすく整理していきます。
自分にとっても、お子さんにとっても、よりよい保育環境と働き方を選ぶための参考になれば嬉しいです。
保育士が自分の園に子どもを預けるケースは多い?
「実際のところ、自分の園に子どもを預けて働く保育士ってどのくらいいるの?」
そんな素朴な疑問を持っている方も多いはずです。
ここでは、保育業界での実情や、園ごとの対応の違い、そして制度面からのサポートについて詳しく解説します。
増えている?保育士ママ・パパの「同じ園預け」
近年、保育士として働きながら育児もこなす人が増えてきました。
特に以下のような理由から、自分の勤務先に子どもを預けるスタイルが広まりつつあります。
- 保育園の入園激戦区で「確実に預けられる」ことが魅力
- 出勤時間に余裕ができ、家庭との両立がしやすくなる
- 園長や園の方針が職員の子育てに理解がある
園によって対応はさまざま。事前確認は必須!
とはいえ、すべての園が職員の子どもを受け入れているとは限りません。
以下のように園ごとに方針が異なるため、事前の確認が非常に重要です。
例:園による対応の違い
- ✅ 受け入れOKな園:職員の子どもも歓迎、年齢制限なし
- ❌ 制限ありの園:0歳児は不可、定員に空きがない場合はNG
- ❌ 受け入れ不可の園:公平性や運営方針の観点から受け入れ対象外
また、「別のクラスに配置される」「担任にはならない」などの配慮ルールがある園も多く、働き方にも影響があります。
自分の園に預けたい場合は、早めに園長や主任と相談し、制度やルールを確認しておくと安心です。
自治体や法人のサポート制度もチェックしよう
園だけでなく、自治体や法人単位での支援制度も見逃せません。
以下のようなサポートがある場合もあります。
- 保育料の割引または免除(法人内保育園に限ることが多い)
- 子育て中の時短勤務・フレックスタイム制度
- 育休復帰時に子どもの受け入れ優先枠を確保
筆者が子供と一緒の保育園で働いた体験談


子供と同じ保育園に就職したきっかけ
私が子供と一緒の幼稚園で働き始めたのは、子どもが2歳の時です。
上の2人の子どもが通っていた幼稚園のプレ年少に3人目も入園することを決めて、顔見知りの主任先生に入園の意思を伝えたところ、
「うちの幼稚園で給食の仕事をしませんか?」
と声をかけられたのがきっかけです。
子どもと一緒に登園&降園できるなんてサイコー!!と思い、すぐに就職を決めました。
その後面接のときに保育士資格がありますと伝えると、
「じゃあ保育の方をお願いします」
となり、保育士として働くことになりました。
入園直後の子供の様子
子供が入園すると同時に仕事も始まり、私は自分の子供とは関係のないクラスを担当しました。
それでも、園内で出会うことは度々あります。



外遊びや集会ではいろんな学年の子が集まるので避けようがなかったです・・
最初のうちは自分のお母さんが他の子供を抱っこしたり手を繋いだりしているのを見て、メソメソ泣いていました。
そんな子供の姿を見ては、こちらもなんとも言えない申し訳ない気持ちになっていたことをよく覚えています。
園内に母がいることがよくわかっているからか、朝離れる時もよく泣いていました。
でも、ここは心を鬼にして、担任の先生にさらっとお預けすることを心掛けました。



心の中で担任の先生に「ごめんなさい〜!」といつも謝っていましたが・・
子供の性格にもよると思いますが、うちの子はかなり長い間メソメソしていました。
近くにいると知っているから、気持ちの切り替えがなかなかできないですよね。
そんな様子を見て、他の保育士さんが子供を気にかけてくれたり、よく声をかけてくれたりしてくれてました。
保育園に慣れてくるにしたがい、子供も泣いたりグズったりする回数が減ってきて、私を見ても笑顔で手を振ったり友達との遊びに夢中でスルーしたり(笑)
担任の先生には、最初に迷惑をかけるかもしれないと言葉がけして、お願いしておいた方が良いと思います。
子供が保育園で迷惑をかけてしまったとき(体験談)


うちの子供が一度参観日で大泣きしたことがありました。
理由は、
「上手に製作物が作れなかったから」
クラスの中で1人うまくできずパニックになって泣いてしまったんです。
そのときは、担任の先生、他の保護者の人たちの視線、、それはもうすごく感じました(^^;;
担任の先生も他の保護者さんたちも、私が子供にどんな対応をするのか興味を持って見てましたね(汗)
特に他の保護者からは、
「かもん先生、どうするんだろ?」
「先生の子供でもあんなパニックになるんだね」
と、ヒソヒソ声まで聞こえてきました。
ひとまず途中で子供を教室から連れ出し、廊下で落ち着くまでひとしきり寄り添い、その後しっかり話をすることで子供は落ち着き再度クラスに戻ることができました。



このときばかりは、子供と一緒の幼稚園で働いていることを後悔しましたね・・



子供も「先生の子供」としてみられてしまうケロ〜
ただ、この参観日を境に、保護者の人たちも
「先生も母として同じように悩みながら育児をしてる」
と受け取ってくれたようです。
私も保護者と話すときに、
「うちもこないだ、こんなことがあって・・」
と、一緒に悩みを共有したり相談するようにもなり、保護者さんも以前より私を身近に感じてくれるようになりました。
ポジティブにとらえて、結果的にはいい経験だったかな、と今となっては思います。
同じ園に預けるメリットとは?


自分の勤務先に子どもを預けるという選択には、
「時間的にも精神的にもラクそう」
「安心感がある」
といったポジティブなイメージを持つ方が多いかもしれません。
実際にこのスタイルで働く保育士さんからは、想像以上に働きやすくなったという声も多く聞かれます。
ここでは、保育士が自分の子どもを同じ園に預けることで得られる主なメリットを、実際のケースに基づいて詳しくご紹介します。
登園・降園の手間が激減!朝の余裕が変わる
自園に子どもを預ける最大のメリットといえば、やはり通勤と登園が一体化できる点です。
こんなメリットがあります
- 通勤前に別の保育園に送る必要がない
- 「早くしなさい!」のストレスが激減
- 朝夕のスケジュールに時間的なゆとりが生まれる
子育てと仕事の両立には“時間の確保”が不可欠。
その点で、物理的・心理的な負担が大きく軽減されるのは大きな魅力です。



効率よく日々の時間が使えます!
すぐそばにいるから、子どもの様子がわかる安心感
勤務中に同じ施設内に子どもがいることで、常に状態を把握しやすいという安心感があります。
具体的には・・
- 急な発熱や体調不良にすぐ気づける
- 担任の先生から子どもの様子をリアルタイムで共有してもらえる
- 不安定な時期でも近くにいる安心感で落ち着いて過ごせる
保育園に慣れるまでの期間、「ママ・パパがすぐそばにいる」と感じられることは、子どもにとって大きな安心材料になります。
とくに初めての集団生活に不安を感じやすいお子さんには、このメリットは非常に大きいです。
担任の先生とコミュニケーションがとりやすい
子供と同じ保育園で働くということは、職場の同僚が自分の子供の担任という立場になります。
毎日顔を合わせるので、シンプルにコミュニケーションがとりやすい!



バス通園だったり、毎日延長保育だったりしたら、担任の先生となかなか直接話せない場合もあるケロ~



いつでも会って話せる機会があるのは心強いわ!
また、お互い保育園の内情もわかっているので、込み入った話もできたり連携が取りやすいという利点も。
また何か忘れ物をしたり、わからないことなどがあってもすぐに確認が取れる環境です。



わざわざ保育園に電話して確認を取る必要もないため効率的です!
子どもも園生活になじみやすい
職員の子どもは、登園当初から保育士さんたちに顔見知りの先生が多く、園の雰囲気にも慣れていることが多いため、園生活へのなじみがスムーズです。
なじみやすさの理由
- ママ・パパと一緒に出勤=自然な流れで登園できる
- 小さい頃から園に遊びに来る機会があった
- 担任以外の先生たちにも親しみがある
色んな先生や事務の人、バスの運転手さん、栄養士さん・・。



人見知り。場所見知りが激しかった我が子。
たくさんの職員さんが気にかけてくれて、どんなに心強かったことか!
私の職場はありがたいことにいい先生ばかりで、職員間でトラブルなどもなかったので、それも子供の安心感に繋がっていたのだとは思いますが。
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子どもと一緒の保育園で働くデメリット


「メリットが多そう!」と思える一方で、実際に働いてみると「あれ、意外と大変かも?」と感じる瞬間も少なくありません。
特に、“親”と“保育士”という2つの立場が交錯する場面では、距離の取り方や感情のコントロールが求められることも。
ここでは、自分の園に子どもを預けることによるデメリットや注意したいポイントを詳しく見ていきます。
親子の距離が近すぎて気持ちの切り替えが難しい
勤務中、自分の子どもの泣き声や姿が見えてしまうと、どうしても“保育士”ではなく“親”としての感情が出てしまいがちです。
こんなことが起きがち・・
- 子どもが親を見つけて泣き出してしまう
- 他の子と比べて特別扱いしそうになってしまう
- 親の顔を見たことで子どもが落ち着かなくなる
親としての本能と保育士としてのプロ意識、そのバランスを取るのが難しいという声は多く聞かれます。



子どもの性格にもよりますが、切り替えられない子どもにとってはかわいそうな場面もあるかと思います・・
最初のころは特に情緒が安定しないと思うので、なるべく保育園の中で子どもに出会わないよう心がけたり、担任の先生と連携をとって子どもの負担が増えないよう配慮しましょう!
子供が問題を起こした時に肩身が狭い
子どもが保育園で何か困ったことを起こしてしまったとき、
・・これは非常に肩身が狭いです。
くよくよせず開き直って「すいませ~ん!」で済ませられたらいいんでしょうが・・
やはりそこは職場の同僚や保護者からの視線を意識してしまいがちです。



思い切って同僚や上司に子どもの悩みを相談したり、話を聞いてもらうことで気持ちが軽くなることもあるケロよ!



辛い時は、職場で信頼できる人に思いを聞いてもらいましょう。
他の保護者や職員との関係に気を遣う場面も
自分の子どもが園にいると、どうしても“身内扱い”と思われてしまわないか心配になることもあります。
注意したいポイント
- 「職員の子だけ特別扱いされてる」と思われないように気を配る
- 他の保育士との関係性もフラットである必要がある
- 自分の子どもを注意できず、職員間で気まずくなる場面も…



保護者からは先生の子どもだからできて当たり前!みたいに思われるのも辛かったです・・
でも、先ほどの体験談で話したような出来事を境に、積極的に子育ての悩みや相談を保護者と共有するようになってからはずいぶんと気持ちが楽になりました!



完璧な子育てなんてないですからね!
同じ悩める親として、等身大の自分で保護者とも関わればいいんです。
休みづらさ・仕事のオンオフが曖昧になりやすい
「子どもが体調を崩したのに、自分が休むと現場に迷惑が…」と考えてしまい、本来必要な休みを取りづらい状況になるケースもあります。
よくある悩み
- 子どもの急な体調不良でも休みにくい
- 子どもの行動や様子がずっと気になり、仕事に集中できない
- プライベートと仕事の境界線があいまいになる
子供と同じ保育園で働くときに絶対してはいけないこと


子供と同じ保育園で働くときに、絶対にしてはいけないことがあります。
それは、以下の3点です。
- 気になるからといって子供の様子をちょこちょこ見に行く
- 担任の先生にあれこれ注文を付ける
- 保育園の内部情報を保護者に知らせる



この3点が守れないかも‥という人は、子どものためにも同じ保育園で働くのはやめておきましょう。
気になるからといって子供の様子をちょこちょこ見に行く
入園直後や子どもの情緒が不安定なとき、ついつい心配で子どもの様子を見に行きたくなることもあると思います。
でも、それって普通にほかの保育園に子どもを預けていたら絶対にできませんよね。
泣いていても不安そうにしていても、保育園に預けると決めた以上は担任の先生に任せる覚悟が必要です。
子どもは担任の先生と徐々に信頼関係を築いていきます。
そこでお母さんがちょくちょく顔を出してしまうと、子どもはますます不安定になってしまいます。



いつまでもお母さん離れができないケロ~~
そうなってしまっては、子どもにとってもいい影響はありません。
心配でも会いに行きたい気持ちをグッとこらえて、気になることがあればお迎え時や子どもに会わないところで担任の先生と意思疎通を図りましょう。
担任の先生にあれこれ注文を付ける
同じ保育園にいると、保育内容や行事の内容などがよくわかります。
そういうときに、気になったことや自分の要望を一方的に担任の先生に注文するのは絶対にやめましょう。
若い先生や経験の浅い先生だと、つい頼りなく感じてあれこれ言いたくなるかもしれません。
でも、保護者としての立場も忘れてはいけません。
子どものことは担任の先生にお任せして、必要以上に干渉しないよう肝に銘じておきましょう!
保育園の内部情報を保護者に知らせる
保育園の内部情報は非常にデリケートな内容もたくさんあります。
例えば・・
- 個人情報
- 子どもの家庭環境
- 保育士の待遇や人間関係
- 行事の内容 など。
守秘義務が徹底されるべき内容が多いので、常識的に他言してはいけないことをしっかり判断しましょう。
軽はずみな言動で保育園自体の信用を無くしてしまうことのないよう、気を付けましょう!
子供を同じ保育園に預けるのが向いている人・向いていない人の特徴



チェックしてみるケロ~!
自園預けが「向いている」タイプ
タイムマネジメントを重視したい人
「朝の送迎が毎日バタバタで、少しでも時間に余裕がほしい」
そんな方にとって、自園預けは非常に大きなメリットになります。
たとえば・・
- 子どもと一緒に出勤し、そのまま保育室へ
- 夕方も仕事を終えてすぐに迎えに行ける
- 他園へ送迎する時間が不要になり、15〜30分の余裕が生まれる
子どもの様子を常に近くで感じていたい人
「離れているのが不安…」
「泣いてないかな?」
と心配な保育士さんには、自園に預けることで子どもの様子が見える安心感があります。
直接保育をしない場合でも、クラスの先生からすぐフィードバックがもらえる環境は、親にとっては大きな安心材料です。
子どもが切り替え上手・社交的なタイプ
子どもが比較的人見知りが少なく、園生活を楽しめる性格であれば、自園預けはスムーズにスタートできます。
向いている子どもの特徴
- 母親が近くにいても「先生」として接することができる
- 他の子どもと遊ぶことが好き
- 環境適応力が高い
自園に「子育て理解のある職場風土」がある
園長や主任が子育て経験者で、保育士の子育てに理解がある園では、自園預けのデメリットがかなり軽減されます。
具体的には
- 急な発熱や体調不良時のお迎えにも柔軟に対応
- 「今日は子どもがグズグズしているから、無理せずフォローしてね」などの配慮
- 園内に同じように自園預けしている保育士仲間がいる
逆に、自園預けが向いていない人の特徴
子どもが「甘えん坊」で親から離れにくいタイプ
子どもがママ・パパに強く依存している場合、同じ園に親がいることで情緒の切り替えが難しくなることがあります。
よくあるケース
- 登園時に「ママと一緒がいい!」と泣き続ける
- 他の保育士に抱っこされても「ママがいい」と拒否する
- 毎朝のお別れで親も精神的に負担が大きくなる
他の保護者との関係性にプレッシャーを感じやすい人
同じ園の保護者であると同時に、先生としての立場も持つことになるため、どうしても気を使う場面が多くなります。
こんな悩みが出やすい
- 他の保護者に「先生の子どもだから…」と気を使われる
- 自分の子どもがトラブルを起こした時、他の子どもと公平に対応できるか悩む
- 保護者会やイベントで「先生の顔」「親の顔」を切り替えるのが大変
保護者と過剰に距離を縮めすぎることなく、バランスの取れた距離感を維持できるかが鍵になります。
園内の人間関係にストレスを感じている
もし、職場内に気を使う同僚や関係が微妙な人がいる場合、自園預けはさらにストレスの原因になる可能性があります。
たとえば・・
- 自分の子どもの保育を苦手な同僚が担当している
- わが子の扱いについて細かく指摘される
- 自分ばかりフォローされているようで申し訳ない気持ちになる
職場のサポート体制が整っていない
小規模園や人手不足の園では、「預け先としてはOKだけど、保育士ママに配慮する余裕がない」というケースもあります。
ありがちな悩み
- 時短勤務が取れない
- 子どもが熱を出してもすぐ抜けられない
- 「自分の子どももいるから仕方ないよね」と、暗に不満を感じる雰囲気
子どもの気持ちを優先する視点も大切
結局のところ、一番大切なのは「子どもにとって安心できる場所かどうか」という視点。
自園で泣いてばかりいるようであれば、無理に預け続けるのではなく、他園や認可外保育なども含めて検討する柔軟さも必要です。
自分の保育園に預ける前に考えておきたいこと
「通勤がラクになるし、子どもの様子も見やすいし、自園に預けるのが一番いいのかも…?」
そう考えている保育士さんは少なくありません。
でも実は、自園に預けることには園の方針や職場の雰囲気、家庭内の協力体制など、事前に確認しておきたいポイントがたくさんあるんです。
事前のすり合わせや準備が不十分だと、
「思ったより大変だった…」
「こんなことなら他の園にすればよかった…」
と後悔してしまうケースも。
ここでは、自園預けをスムーズにスタートさせるために、必ず考えておきたい6つのポイントを詳しく解説します。
「自分にとって本当にベストな選択は何か?」をじっくり見極める参考にしてくださいね。
① 園の方針・ルールを必ず確認する
まず最初に確認すべきは、あなたの働く園が「職員の子どもを預かることにどう対応しているか」という点です。



これは絶対確認しておきましょう!
チェックポイント
- 自園に職員の子どもを預けることはそもそも可能か?
- 優先順位や空き状況に関するルールはあるか?
- 自分の子が在園するクラスに「自分が配置されること」は避けられるか?
- 特別な提出書類(申請書など)は必要か?
補足情報:
園によっては、職員の子どもを預かることに消極的な場合もあります。
理由は、「公平性を保つため」「他の保護者との関係性を複雑にしたくない」など。
自園に預けたいと思っていても、事前相談がないまま進めてしまうと、職場内で不信感を生むリスクもあります。
まずは必ず、園長・主任など責任者に正直に相談しましょう。
② 園内のサポート体制・風土を見極める
保育士が子どもを預けながら働くには、周囲の理解と協力が不可欠です。
こんなことを確認しておきましょう
- 子どもが体調不良になった時、すぐに迎えに行ける環境か?
- 行事などで「保護者」として参加する場面に、園は柔軟に対応してくれるか?
- 園内に他にも自園預けをしている保育士がいるか?(事例を知るヒントになります)
- 園長・主任が子育てに理解があるか?
③ 配置やクラス分けの希望を出しておく
可能であれば、わが子が在籍するクラスとは別のクラスに配置してもらうことを事前に希望しておくと良いです。
その理由
- 自分のクラスに子どもがいると、客観的に保育がしづらい
- 子ども自身も、「ママがいるのに構ってくれない」と混乱しやすい
- 他の保育士や保護者との間でも、公平性の観点で気を使う場面が増える



基本的には、自分の子供のクラスに配置されることはほぼありません。
④ 家庭内での話し合いもじっくりと
自園預けを選ぶにあたっては、家庭全体の協力がカギになります。
特にパートナーと以下のような点を共有・相談しておきましょう。
家庭で話すべきこと
- 誰が朝の準備・登園を担当するか
- 急なお迎え時の連携は?(勤務中に迎えに行ける人は?)
- 子どもが慣れるまでのサポート体制(時短勤務など)
- 自園が合わなかったときの代替案はあるか?
⑤ 子ども自身の性格・適応力も考慮に入れる
いちばん大事なのは、子どもが安心して過ごせるかどうかです。
自園に親がいることで、子どもが混乱したり、過度に甘えてしまうケースも。
チェックポイント
- 保護者と離れることに慣れているか?
- 環境の変化に対して、適応しやすい性格か?
- 他の子どもや先生とスムーズに関われるか?
⑥ 他の保育士ママの経験談を聞いてみる
園内や知り合いに実際に自園預けをしている(orしていた)保育士さんがいれば、ぜひ話を聞いてみましょう。



体験談は判断材料になるケロ!
本やネットの情報も参考になりますが、自分の職場環境や地域に近い「リアルな声」ほど、具体的な判断材料になります。
働きやすくするための工夫や対処法
自分の園に子どもを預ける働き方にはメリットもあれば、気をつけたい点もあります。
ですが、それらの悩みや葛藤を上手に乗り越えている保育士さんたちもたくさんいます。
ここでは、実際に「同じ園で働きながら子どもを預けている」保育士が行っている、働きやすさを保つための工夫や心がけをご紹介します。
「親モード」と「保育士モード」を意識的に切り替える
もっとも大切なのは、自分自身の意識を切り替える習慣を持つことです。
工夫のポイント
- 園に入るときに「ここからは保育士」と気持ちを切り替える
- 自分の子どもには“他の保育士が担当”というスタンスを意識する
- 子どもが甘えてきても、過剰に反応しすぎないよう心を落ち着ける
子ども自身も、保育士としての親の姿を見ながら学んでいくもの。
最初は難しくても、だんだん親子で“園での距離感”がつかめていきます。



初めのうちは色んな葛藤もあると思いますが、割り切ることも肝心!
親が迷ていると子供も不安になるので、ドンと構えておきましょう。
同僚の先生たちとの信頼関係を築く
自分の子どもを預けるからこそ、周囲の先生たちとのチームワークや信頼関係はとても重要です。
実践したいこと
- 自分の子どもへの対応は他の保育士に任せる姿勢を持つ
- 子どものトラブルや課題があっても、冷静に客観的に聞くよう努める
- 感謝の気持ちをしっかり伝える(「うちの子、見てくれてありがとう」など)
自分の子を他の先生に任せることで、信頼も育まれる。
無理をしすぎない。状況によっては他園を選ぶ選択肢も
どれだけ工夫をしても、「やっぱり無理がある」と感じることがあれば、無理せず別の園に預ける判断も大切です。
こんなときは見直しも検討
- 子どもがなかなか園に馴染めず、ストレスが強い
- 自分自身の感情コントロールが難しくなってきた
- 職場や保護者との関係がぎくしゃくしてしまった
「自園に預ける」ことが必ずしも正解というわけではありません。
自分と子どもにとって一番ラクで健やかに過ごせる方法を選ぶことが、いちばん大切です。
まとめ:自園に子どもを預ける働き方、あなたに合う?


保育士が自分の園に子どもを預けることには、登園の手間が減る・安心感があるといった多くのメリットがある一方で、親子の距離感・周囲との関係性など、気をつけたい点もあります。
大切なのは、自分自身とお子さんの性格・環境に合った選択をすることです。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 登園・降園の負担が減り、時短になる 子供の保育園での様子がよくわかる 担任の先生とコミュニケーションとりやすい 色んな先生が子供を気にかけてくれる | 親子の距離が近すぎて切り替えが難しい 他の保護者・職員との配慮が必要 休みづらさやオンオフの曖昧さがストレスに |
「自分の園に預ける」働き方は、
- 子どもと一緒に過ごす時間を大切にしたい人
- 通勤・登園の負担を減らして余裕を持ちたい人
にとっては、非常に良い選択肢です。
一方で、
- ライベートと仕事をしっかり分けたい人
- 子どもとの距離感に悩みやすい人
には、別園への預け先を考えることも大切です。
子どもも自分も笑顔で過ごせる働き方を選ぶことが、保育士として、そして親としての充実感につながります。
「どっちが正しいか」ではなく、
「どっちが自分たちに合っているか」を軸に考えてみてくださいね!
子どもの性格や自分の考え、メリット・デメリットを充分に理解したうえで、子供と同じ保育園で働くかを決めていただければと思います。
この記事が、子育てと仕事の両立を頑張る保育士さんの背中を、ほんの少しでも押せることを願っております。
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