
保育士として働くなら、自分の勤務する園に子どもを預けられたら便利そう



子どもと一緒に登園・降園できれば、送迎の負担も減るかも
そう考える保育士さんもいるのではないでしょうか。
一方で、



仕事中に子どもが私を見つけて泣いたらどうしよう?



ほかの子を抱っこしているところを見て、ヤキモチを焼かない?



同僚や保護者から『先生の子ども』として見られない?
など、同じ園だからこその不安もありますよね。
私自身、子どもが通う幼稚園で保育士として働いた経験があります。
最初は「子どもと一緒に登園・降園できるなんて最高!」と思っていました。
ところが実際に働いてみると、便利なことばかりではありません。
私がほかの子どもを抱っこしている姿を見て、自分の子どもが泣いてしまったり、園内で私を見つけて甘えたりすることもありました。
反対に、園生活に慣れてくると、私を見ても笑顔で手を振り、そのまま友達との遊びに戻れるようになりました。
実際に経験したからこそ、私は「自分の園に子どもを預けるのはアリかナシか」だけでは決められないと思っています。
子どもの性格や年齢、園の環境、そして親自身が「保護者」と「保育士」を切り替えられるかによっても、働きやすさは変わるからです。



なお、私自身の経験は「子どもと同じ幼稚園で働いたケース」です。
保育園と幼稚園では入園の仕組みや運営などに違いがあるため、制度面は分けて考える必要があります。
この記事では、制度については保育園の場合を含めて整理しながら、実体験については私が子どもと同じ幼稚園で働いたときのことを正直に紹介します。
自分の園に子どもを預けようか迷っている方は、メリットだけでなく実際に困ったことも含めて、判断材料にしてみてください。
保育士が自分の園に子どもを預けることはできる?
「そもそも保育士は、自分が働いている保育園に子どもを預けられるの?」
と疑問に思っている方もいるでしょう。
自分の勤務先に子どもを預けられれば、
送迎と通勤を一緒にできる
という大きなメリットがあります。



これが何よりありがたい!
特に朝は、
子どもを保育園へ送る
↓
そこから自分の勤務先へ移動する
という時間がなくなるため、子育てをしながら働く保育士にとっては魅力的です。
ただし、保育士なら必ず自分の勤務園に子どもを預けられるわけではありません。
まずは、自分が働く予定の園や自治体のルールを確認する必要があります。
自分の勤務園に預けられるかは園や自治体によって異なる
保育士が自分の勤務する保育園に子どもを預けられるかどうかは、園の受け入れ方針や空き状況、自治体の入園手続きなどによって異なります。
そのため、
「その保育園で働けば、自分の子どもも必ず入園できる」
と考えて就職先を決めるのは避けた方がよいでしょう。
「できれば子どもと同じ園で働きたい」と考えている場合は、応募・入職を決める前に、
- 職員の子どもの受け入れが可能か
- どのような入園手続きが必要か
- 子どもと同じクラスを担当する可能性があるか
- 職員の子どもに関する園内ルールがあるか
- 勤務中に自分の子どもと会った場合はどう対応するか
- 行事では保護者として参加できるか
- 子どもが体調不良になった場合はどうするか
などを確認しておくと安心です。
特に、
「子どもと同じ園で働けることを条件に転職先を探したい」
という場合は、求人情報だけでは判断できないこともあります。
応募前や面接時に、
「職員が自分の子どもをこちらの園に預けることは可能でしょうか?」
と確認しておきましょう。
自分の子どもの担任になることはある?
同じ園で働くとなると、
「自分の子どものクラスを担当することもあるの?」
と気になりますよね。
クラス配置については園の方針によって異なるため、一概にはいえません。
私の場合は、自分の子どもとは別のクラスを担当していました。
そのため、普段の保育で自分の子どもの担任として接することはありませんでした。
ただし、別クラスだからといって、まったく顔を合わせないわけではありません。
外遊びや集会、行事などでは、違うクラスの子どもたちと一緒になることがあります。
当然、自分の子どもと顔を合わせることもありました。
特に子どもが小さいうちは、
「園にいるママ」
と
「先生として働いているママ」
をすぐに切り替えるのは難しいと思います。
そのため、子どもと同じ園で働くのであれば、
「自分の子どもとは別クラスへの配置になりますか?」
「勤務中に子どもが私のところへ来た場合、どのように対応すればよいですか?」
なども事前に確認しておくと安心です。



園によって自分の子どもとの園内での関わり方への考え方は違うので、事前に確認しておいた方が安心です!
「同じ園なら安心」だけで決めないことも大切
自分が働く園に子どもを預けられると、
「近くにいるから安心」
と思いますよね。



私自身も、働き始める前はその気持ちがありました。
しかし、実際に子どもと同じ園で働いてみて気づいたのは、
「近くにいる=いつでも子どものところへ行ける」わけではない
ということです。



え・・!
勤務中の自分は母親であると同時に、一人の保育士です。
自分が担当している子どもたちがいる以上、
「自分の子どもが泣いているから抱っこしに行く」
ということがいつでもできるわけではありません。
むしろ同じ園だからこそ、
「泣いているのが分かるのに、行ってあげられない」
というつらさを感じることもあります。
これは、私自身が実際に働いてみるまで想像できていなかったことでした。



なかなかつらい場面もありました・・
自分の園に子どもを預けるか迷っているのであれば、送迎の便利さだけではなく、「勤務中は自分の子どもをほかの先生に任せられるか」という点も考えてみてください。
【体験談】実際に自分の子どもと同じ幼稚園で働いてみた


ここからは、私自身の経験を紹介します。
私の場合は保育園ではなく、自分の子どもが通う幼稚園で保育士として働いていました。
そのため、保育園へ子どもを預けながら働くケースとは制度面で異なる部分があります。
ただ、
「仕事中に子どもと会ったらどうなる?」
「子どもは甘えてこない?」
「ほかの子を保育している姿を見たらどうなる?」
といった、「自分の子どもと同じ園で働くからこその悩み」については共通する部分もあると思います。
子どもが2歳のときに同じ幼稚園で働き始めた
私が子どもと同じ幼稚園で働き始めたのは、子どもが2歳のときでした。
当時は、
「子どもと一緒に登園できる」
「仕事が終わったら、そのまま一緒に帰れる」
ということに大きな魅力を感じていました。
子育てをしながら保育士として働く場合、毎日の送迎は意外と大きな負担になります。
勤務先と子どもの園が別なら、
子どもを送る → 勤務先へ移動する → 仕事が終わったら迎えに行く
という移動が毎日発生します。
同じ園なら、その負担をかなり減らせます。
当時の私は、
「子どもと一緒に登園・降園できるなんて最高!」
という気持ちの方が強く、同じ園で働く大変さについてはあまり深く考えていませんでした。
しかし実際に働き始めると、
「同じ園だから便利」
だけでは済まないこともありました。
ほかの子を抱っこする私を見て子どもが泣いた
入園直後の子供の様子
子供が入園すると同時に仕事も始まり、私は自分の子供とは関係のないクラスを担当しました。
それでも、園内で出会うことは度々あります。



外遊びや集会ではいろんな学年の子が集まるので避けようがなかったです・・
最初のうちは自分のお母さんが他の子供を抱っこしたり手を繋いだりしているのを見て、メソメソ泣いていました。
そんな子供の姿を見ては、こちらもなんとも言えない申し訳ない気持ちになっていたことをよく覚えています。
子供の性格にもよると思いますが、うちの子はかなり長い間メソメソしていました。
近くにいると知っているから、気持ちの切り替えがなかなかできないですよね。
2歳の子どもに、
「今、お母さんは先生として仕事をしているんだよ」
と説明しても、すぐに理解するのは難しいですよね。
私自身も、
「寂しい思いをさせているのかな……」
と申し訳なく感じました。
そんな様子を見て、他の保育士さんが子供を気にかけてくれたり、よく声をかけてくれたりしてくれてました。
担任の先生には、最初に迷惑をかけるかもしれないと言葉がけして、お願いしておいた方が良いと思います。
保育中の抱っこについて「抱っこしすぎかな?」「どこまで応えていい?」と悩んでいる方は、こちらの記事も参考にしてください。


朝泣いても担任の先生に任せるようにした
働き始めたころは、朝の登園で泣くこともありました。
親としては、
「落ち着くまでそばにいてあげたい」
と思ってしまいます。
しかし、私にも仕事があります。
そこで私は、必要以上に別れを長引かせず、子どもの担任の先生へお願いするようにしていました。
最初はかなり心苦しかったです。
同じ園にいるからこそ、
「もう泣き止んだかな?」
「今どうしているかな?」
と気になってしまいます。
でも、私が何度も様子を見に行けば、子どももなかなか気持ちを切り替えられません。
そこで、
「園にいる間は担任の先生を信頼して任せる」
と決めました。



これは、自分の子どもと同じ園で働くうえで、とても大切なことだったと思います。
園生活に慣れると笑顔で手を振れるようになった
ちろん、ずっと泣き続けていたわけではありません。
園生活に慣れてくると、少しずつ子どもの反応も変わっていきました。
園内で私を見つけても、泣かずに笑顔で手を振れるようになりました。
友達との遊びに夢中になり、私が近くにいることに気づかないこともありました。
そんな姿を見ると、
「ちゃんと自分の居場所を作っているんだな」
とうれしく感じたのを覚えています。
私の経験では、「同じ園で働いたら、ずっと子どもが甘えて仕事にならない」ということはありませんでした。
ただし、これはあくまで私たち親子の場合です。
子どもの年齢や性格、親子関係、園の環境などによって、慣れるまでの期間や反応は違うでしょう。
「親」と「保育士」の切り替えが難しいこともあった
自分の子どもと同じ園で働いて、私が特に難しいと感じたのが気持ちの切り替えです。
園内で自分の子どもを見れば、当然「母親」の気持ちになります。
転んで泣いていれば気になります。
友達とうまく遊べているのかも気になります。
でも勤務中は、私にも担当している子どもたちがいます。
自分の子どもばかりを気にしていたら、保育士としての仕事はできません。
そこで、
「勤務中は保育士。自分の子どものことは担任の先生に任せる」
という線引きを意識するようになりました。
最初から簡単にできたわけではありません。
保育士として子どもに接することと、自分の子どもを育てることはまったく別物です。
「保育士なのに、自分の子育てはうまくいかない」と悩んでいる方はこちらも参考にしてください。


「先生の子ども」として見られることもあった
もう一つ印象に残っているのが、周囲から「先生の子ども」として見られることです。
自分も園で保育士として働いているため、ほかの保護者にも私の存在を知られています。
そのため、自分の子どもの行動について、
「先生のお子さんなんだ」
という目で見られているように感じることがありました。
特に印象に残っているのが参観日です。
製作がうまくできず、私の子どもが大泣きしてしまったことがありました。
親としては、
「今日はたまたまうまくいかなかっただけ」
と思いたいところですが、周囲には普段仕事で接している保護者もいます。
当時は、
「保育士の子どもなのに……と思われているのかな」
と気になってしまいました。
でも今考えると、保育士の子どもだからといって、何でも上手にできるわけではありません。
泣くこともあります。
友達とケンカすることもあります。
うまくできないことだって当然あります。
むしろこの経験をしたことで、保護者が、
「周りからどう見られているんだろう」
「うちの子だけできていないかも」
と心配になる気持ちも、以前より分かるようになった気がします。
これは、同じ園で働いたことで得られた意外な経験でした。
ただ、この参観日を境に、保護者の人たちも
「先生も母として同じように悩みながら育児をしてる」
と受け取ってくれたようです。
「うちもこないだ、こんなことがあって・・」
と、一緒に悩みを共有したり相談するようにもなり、保護者さんも以前より私を身近に感じてくれるようになりました。
ポジティブにとらえて、結果的にはいい経験だったかな、と今となっては思います。



親という立場は一緒ケロ!
実際に働いて感じた「自分の園に子どもを預ける」ということ
私は、子どもと同じ幼稚園で働いたことを後悔していません。
送迎の負担が少ないことは大きなメリットでしたし、子どもの成長を近くで感じられたこともよかったと思っています。
一方で、
「子どもと近くにいられるから安心」
というメリットだけで決めるのはおすすめしません。
実際には、
- 子どもが自分を見て泣く
- 抱っこしてあげたいのにできない
- 自分の子どもの様子が気になってしまう
- 「先生の子ども」として周囲の目を意識する
- 親と保育士の切り替えが難しい
といった、同じ園だからこその悩みもありました。
それでも子どもは少しずつ園生活に慣れ、私自身も「母親」と「保育士」を切り替えられるようになっていきました。
私の経験から感じるのは、
自分の園に子どもを預けること自体が良い・悪いのではなく、その働き方が親子に合っているかどうかが大切
ということです。
では、自分の園に子どもを預けることで、具体的にどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。



次から詳しく見ていきます。
保育士が自分の園に子どもを預けるメリット


自分の勤務する園に子どもを預けることには、同じ園だからこそのメリットがあります。
特に、子育てをしながら保育士として働く場合、毎日の送迎や子どもの様子が分かることに魅力を感じる人も多いでしょう。
ここでは、私自身が子どもと同じ園で働いて感じたことも交えながら紹介します。
送迎と通勤を一緒にできる
大きなメリットの一つが、子どもの送迎と自分の通勤を一緒にできることです。
勤務先と子どもの園が別の場合、
朝、子どもを園へ送る
↓
自分の勤務先へ移動する
↓
仕事が終わる
↓
子どもの園へ迎えに行く
↓
帰宅する
という移動が必要になります。
朝夕の忙しい時間に、この移動が毎日続くのは意外と大変です。
自分の勤務先に子どもを預けられれば、基本的には親子で同じ場所へ向かえるため、送迎の負担を減らしやすくなります。
私自身も、子どもと一緒に登園して、一緒に帰れることは大きなメリットだと感じていました。
特に仕事が終わってから別の園まで迎えに行く必要がないのは、子育てをしながら働くうえで助かりました。



効率よく日々の時間が使えます!
子どもの園での様子を知りやすい
同じ園で働いていると、子どもの園生活を身近に感じられることもあります。
例えば、
「今日は楽しそうに遊んでいたな」
「お友達とこんな遊びをしているんだ」
と、家庭では見られない子どもの姿を知る機会もありました。



ただし、ここは注意も必要です。
同じ園で働いているからといって、勤務中に自分の子どもの様子を何度も見に行くのはおすすめしません。
子どもには子どもの園生活がありますし、担任の先生にも保育があります。
私も最初は子どもの様子が気になりましたが、少しずつ、
「自分の子どものことは担任の先生に任せる」
と考えられるようになりました。
近くにいる安心感はメリットですが、近いからこそ適度な距離を保つことも大切です。
子どもの担任とコミュニケーションを取りやすい
同じ園で働いていると、自分の子どもの担任とも顔を合わせる機会があります。
子どもの園での様子について共有しやすい点は、メリットに感じることもあるでしょう。
特に私の場合、働き始めたころは子どもが泣くこともあったため、
「今日はこんな様子でした」
と担任の先生から聞けることは安心につながりました。
ただし、自分が職員だからといって、担任へ必要以上に子どもの様子を聞くのは避けた方がよいと思います。
ほかの保護者と同じように、
「自分は一人の保護者」
という意識を持って接することも大切です。



いつでも会って話せる機会があるのは心強いわ!



わざわざ園に電話して確認を取る必要もないため効率的です!
子どもの成長を身近に感じられる
これは私自身が感じたメリットです。
最初は私を見つけると泣いていた子どもが、少しずつ園生活に慣れ、
笑顔で手を振って、そのまま友達との遊びへ戻っていく。
そんな姿を身近で見ることができました。
親としては少し寂しいような、でもうれしいような気持ちでした。
「ママがいなくても、自分の世界を作れるようになったんだな」
と感じたのを覚えています。
子どもが家庭とは違う場所で成長していく姿を身近に感じられたことは、同じ園で働いたからこその経験だったと思います。



人見知り。場所見知りが激しかった我が子。
たくさんの職員さんが気にかけてくれて、どんなに心強かったことか!
保育士が自分の園に子どもを預けるデメリット


一方、自分の子どもと同じ園で働くことにはデメリットもあります。
私自身も働く前はメリットの方を強く感じていましたが、実際に経験して初めて分かった大変さがありました。
同じ園で働くか迷っている方は、こちらもしっかり確認しておきましょう。
子どもが仕事中に甘えてくることがある
まず考えておきたいのが、子どもが親を見つけたときの反応です。
特に小さい子どもの場合、
「園にいるから先生」
ではなく、
「ママを見つけた!」
という気持ちになるのは自然なことです。
私の子どもも最初は、私がほかの子を抱っこしている姿を見て泣いていました。
子どもが甘えてきたときに毎回応えてしまうと、
「ママを見つければ来てくれる」
と思い、かえって気持ちの切り替えが難しくなる可能性もあります。
どこまで親が対応し、どこから担任へ任せるのか。
園側と対応を統一しておくことが大切です。



子どもの性格にもよりますが、切り替えられない子どもにとってはかわいそうな場面もあるかと思います・・
自分の子どもを特別扱いできない
保育士として働いている以上、勤務中は担当している子どもたちを公平に見る必要があります。
自分の子どもが泣いていても、
「自分の子だから」
という理由で優先することはできません。
頭では分かっていても、親としてはつらく感じる場面があります。
反対に、
「自分の子だから厳しくしなければ」
と必要以上に厳しくなってしまう可能性にも注意したいところです。



これは結構やりがちです・・
自分の子どもを特別扱いしないことは大切ですが、必要以上に距離を取ったり厳しくしたりする必要もありません。
「自分の子どもだからこそ公平にしなければ」と意識しすぎないことも大切だと思います。
子どもの様子が気になって仕事に集中しにくいことがある
同じ園にいると、
「今泣いている声、自分の子かな?」
「ちゃんと給食を食べられたかな?」
「友達と遊べているかな?」
と気になることがあります。
勤務先と子どもの園が別なら見えないことまで、同じ園だからこそ気づいてしまいます。
特に入園したばかりの時期は、私も子どもの様子が気になりました。
しかし、勤務中ずっと自分の子どものことを考えていると、自分が担当している子どもたちの保育にも影響してしまいます。
だからこそ、
「子どもの保育は担任に任せる」
という信頼関係が重要です。
「先生の子ども」という目が気になることがある
前半の体験談でも紹介しましたが、同じ園で働くと、自分の子どもが「先生の子ども」として知られることがあります。
子どもが泣いたり、友達とトラブルになったりすると、
「保育士の子なのにと思われないかな」
と親自身が気にしてしまうこともあります。
でも、保育士の子どもも一人の子どもです。
何でもできるわけではありません。
仕事と家庭を切り離しにくい
同じ園で働くと、
職場=子どもの園
になります。
これは便利な反面、仕事と家庭の境界が曖昧になりやすいというデメリットもあります。
例えば帰宅後、
「今日○○していたよね」
と園で見た子どもの姿について、つい話したくなることもあるでしょう。
でも子どもには、親が知らない自分だけの園生活があってもよいと思います。
仕事が終わったら、
「先生」から「お母さん・お父さん」に戻る
ことも意識したいところです。
自分の園に子どもを預ける前に確認しておきたいこと
自分の勤務園に子どもを預けたいと思っている場合は、入職や入園を決める前にいくつか確認しておくことをおすすめします。
「実際に働き始めてから困った」とならないためにも、園側と事前に話しておきましょう。
子どもとは別クラスにしてもらえるか



まず確認したいのがクラス配置。
同じ園で働けたとしても、自分の子どものクラスを担当することになると、親子ともに気持ちを切り替えるのが難しくなる可能性があります。
可能であれば、
「子どもとは別クラスで勤務することはできますか?」
と確認しておきましょう。
もちろん園の人員配置によって希望どおりにならない場合もあります。
その場合は、同じクラスになったときの対応についても相談しておくと安心です。
園内で子どもと会ったときの対応を決めておく
これはかなり重要です。
例えば園庭で自分の子どもが、
「ママー!」
と走ってきた場合、
抱っこするのか。
声だけかけるのか。
担任の先生に任せるのか。
毎回対応が違うと、子どもも混乱してしまいます。
私の場合も、最初は子どもが泣く姿を見るのがつらかったですが、担任の先生へ任せることを意識しました。
親・担任・園で対応がバラバラにならないことが大切です。



現実的には、無視はしないけど構いすぎないっていうスタンスのことが多いです。
行事のときは保護者として参加できるか
運動会、発表会、参観日などでは、
「職員として参加するのか」「保護者として参加するのか」
という問題も出てきます。
せっかく子どもの行事なのに、
「仕事だからずっと職員側だった」
となれば、親子ともに寂しく感じる可能性があります。
行事については園によって対応が異なるため、
「自分の子どもの行事では、保護者として参加できますか?」
と事前に確認しておきましょう。
これは意外と見落としやすいポイントです。



最初にはっきりさせておかないと、なあなあになって不満やストレスになることが多いです!
子どもが体調不良になったときの対応を確認する
同じ園にいるからといって、子どもが発熱したときにそのまま仕事を続けられるとは限りません。
「同じ建物にいるから大丈夫」
ではなく、子どもの体調によっては当然お迎えや受診が必要になることがあります。
その場合、
- 誰がお迎え扱いになるのか
- 自分が早退するのか
- 家族に迎えを頼めるのか
- 職場ではどのような扱いになるのか
などを考えておきましょう。
特に、頼れる家族が近くにいない場合は、子どもの急な発熱時にどうするかまで考えておく必要があります。
「子どもが病気になるたびに仕事を休むのは難しい」という場合は、病児保育を利用する方法もあります。
病児保育は、病気や回復期などで通常の保育園へ登園できない子どもを預かってもらえるサービスです。
ただし、利用できる条件や予約方法などは施設によって異なるため、必要になってから慌てないよう事前に確認しておくと安心です。
職員の子どもに関する園のルールを確認する
園によっては、職員の子どもを受け入れる際のルールが決められている場合もあります。
例えば、
- 自分の子どものクラスへ必要以上に行かない
- 保育中は担任へ任せる
- 職員として知った情報と保護者としての立場を分ける
などです。
ルールがある場合は、
「なぜそのルールがあるのか」
も理解したうえで働くことが大切です。
親子が同じ園にいるからこそ、ほかの職員や保護者との公平性にも配慮する必要があります。
自分の子どもと同じ園で働くのが向いている人・向かない人
ここまでメリット・デメリットを紹介しましたが、
「結局、私は同じ園で働いても大丈夫?」
と思いますよね。
私自身の経験から考えると、次のような人は比較的同じ園勤務を検討しやすいと思います。



チェックしてみるケロ~!
同じ園で働くことが向いている人
- 送迎の負担をできるだけ減らしたい
- 勤務中は自分の子どもを担任へ任せられる
- 親と保育士の役割をある程度切り替えられる
- 子どもが園生活に慣れるまで長い目で見守れる
- 同僚と子どものことについて冷静に話せる
- 園側にも職員の子どもを受け入れる体制がある
特に大切だと思うのは、
「自分の子どもをほかの先生に任せられるか」
です。
同じ園にいるからこそ気になりますが、そこを任せられなければ自分の仕事にも集中しにくくなります。
別の園を選んだ方がよい場合もある
反対に、
- 子どもが親と離れることに強い不安を感じている
- 子どもの様子が気になって何度も見に行ってしまいそう
- 自分の子どもが泣いていたら仕事に集中できない
- 職場と家庭を完全に分けたい
- 園側が職員の子どもの受け入れに消極的
- 同じ園で働くことに親自身が強いストレスを感じる
という場合は、別の園へ預ける選択肢も考えてよいでしょう。



「保育士だから、自分の子どもも勤務園へ預けた方がいい」わけではありません。
自分たち親子にとって生活しやすい方法を選ぶことが一番大切です。
「子どもの様子が気になって仕事に集中できないかも」
「親と保育士をきちんと分けたい」
と感じた方は、無理に自分の子どもと同じ園で働く必要はありません。
子育て中の保育士なら、
- 自宅や子どもの園から近い
- 残業が少ない
- 土日休み
- 急なお休みに理解がある
- 時短勤務について相談できる
など、「子育てと両立しやすい職場」という視点で勤務先を探す方法もあります。
今すぐ転職すると決めなくても、「今の生活ならどんな働き方ができそうか」を知るために求人を比較してみるのも一つの方法です。
\ 子育てと両立しやすい保育士求人を探してみる/
「1社だけでは決められない」「ほかの転職サイトとも比較したい」という方は、こちらで保育士向け転職サイトの特徴を比較しています。
保育士が自分の園に子どもを預けるときによくある質問
最後に、自分の子どもと同じ園で働くことについて気になりやすい疑問をまとめます。
保育士なら自分の勤務園に必ず子どもを預けられる?
必ず預けられるとは限りません。
園の受け入れ方針や空き状況、自治体の入園手続きなどによって異なります。
「子どもと同じ園で働きたい」という希望が強い場合は、就職を決める前に勤務先と自治体へ確認しておきましょう。
自分の子どもの担任になっても大丈夫?
クラス配置は園によって異なります。
親子ともに気持ちを切り替えにくくなる可能性もあるため、同じクラスへの配置が心配なら事前に園へ相談しておきましょう。
私の場合は、子どもとは別のクラスを担当していました。



ほかの保育士も自分の子供のクラスにならないよう配慮してもらってましたよ。
仕事中に自分の子どもが甘えてきたらどうする?
まずは園側や子どもの担任と対応を決めておくのがおすすめです。
子どもが来るたびに親が対応すると、子ども自身が園生活へ気持ちを切り替えにくくなることもあります。
私の場合は、基本的に担任の先生へ任せるようにしていました。
最初は泣くこともありましたが、園生活に慣れるにつれて笑顔で手を振れるようになりました。



入園直後はなるべく顔を合わさないよう注意していました・・
保育士の子どもだと周囲から見られるのが気になります
私自身も気になったことがあります。
特に参観日で子どもが大泣きしたときには、
「保育士の子なのにと思われているかな……」
と意識しました。
でも、保育士の子どもも一人の子どもです。
できないことがあっても、泣いても、友達とトラブルになってもおかしくありません。
「保育士の子どもだからしっかりしていなければ」
と親自身がプレッシャーをかけすぎないことも大切です。
自分の園と別の園、どちらに預けるのがおすすめ?
どちらが正解とはいえません。
同じ園なら送迎がラクという大きなメリットがあります。
一方、別の園なら、
「自分は仕事、自分の子どもは自分の園生活」
と完全に分けやすくなります。
親子の性格や生活スタイル、園の環境などを考えて選びましょう。
まとめ|自分の園に預けるかは「親子に合うか」で考えよう


最後に、自分の園に子どもを預けるメリット・デメリットを簡単に振り返ってみましょう。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 送迎と通勤を一緒にできる 子どもの成長を身近に感じやすい 担任と情報共有しやすい 移動時間を減らしやすい 園に慣れると親子ともに安心しやすい | 自分の子どもの様子が気になりやすい 親と保育士の切り替えが難しい 子どもが仕事中に甘えることがある 「先生の子ども」として周囲の目が気になることも 自分の子どもを特別扱いできない |
保育士が自分の園に子どもを預けることには、送迎の負担を減らせたり、子どもの成長を身近に感じられたりするメリットがあります。
私自身も、子どもと同じ幼稚園で働いたことで助かったことはたくさんありました。
一方で、
ほかの子を抱っこする私を見て子どもが泣く
近くにいるのに抱っこしてあげられない
自分の子どもの様子が気になる
など、同じ園だからこその難しさも経験しました。
それでも、子どもは少しずつ園生活に慣れていきました。
そして私自身も、
「勤務中は保育士、自分の子どものことは担任の先生に任せる」
と気持ちを切り替えられるようになりました。
自分の園に子どもを預けることは、必ずしも良い・悪いで決められるものではありません。
大切なのは、
子どもの性格、親の働き方、園の受け入れ体制を考えたうえで、自分たち親子に合っているか判断することです。
「一緒の園なら便利そう」というメリットだけではなく、実際に起こり得る大変さも知ったうえで、親子にとって無理のない働き方を選んでみてください。










