
保育士資格を取れる安い通信大学はどこ?



仕事や子育てがあるから、できればスクーリングなしで資格を取りたい



通信大学と保育士試験なら、どちらが安く資格を取れるの?
これから保育士を目指す社会人や子育て中の方にとって、学費や通学の負担は気になるところですよね。



保育士資格を取得する方法には、大きく分けて「指定保育士養成施設を卒業する方法」と「保育士試験に合格する方法」があります。
通信制大学や短期大学の中にも保育士資格の取得を目指せる学校がありますが、「通信=すべて自宅で完結する」というわけではありません。
保育士養成課程ではスクーリングや保育実習が必要になるため、「完全にスクーリングなし」を条件に通信大学を探すと、希望に合う学校を見つけるのは難しくなります。



また、通信大学を「安さ」で選ぶときも、授業料だけで判断するのはおすすめできません。
スクーリング受講料や実習費、教材費、さらに遠方なら交通費や宿泊費までかかる可能性があるからです。
私自身は30代で子育てをしながら保育士を目指し、通信大学ではなく通信講座を利用して保育士試験に挑戦しました。
一度ですべての科目に合格したわけではなく、資格取得まで3年かかりましたが、現在は保育士として働いています。
この記事では、保育士資格を取得できる通信制大学・短期大学の費用やスクーリングについて比較するとともに、「できるだけ安く取りたい」「スクーリングを避けたい」という方に保育士試験という選択肢が合うのかについても、私の経験を交えて紹介します。
保育士資格を取れる通信大学は安い?


保育士資格を取得できる通信大学を探していると、「できるだけ安い学校を選びたい」と考える方も多いでしょう。
しかし、最初に知っておきたいのが、
年間授業料が安い=保育士資格を安く取得できる
とは限らないことです。
通信大学で保育士資格を取る仕組み
保育士資格を取得する方法の一つが、指定保育士養成施設を卒業する方法です。
指定保育士養成施設には大学・短期大学・専門学校などがあり、その中には通信教育を実施している学校もあります。
対象となる養成課程で必要な科目や実習を修め、卒業要件などを満たすことで保育士資格の取得を目指せます。
毎日キャンパスへ通うのが難しい社会人や子育て中の方にとって、通信制は魅力的な選択肢です。



ただし、「通信制大学ならどこでも保育士資格が取れる」わけではありません。
入学前に、
・保育士資格取得に対応しているか
・自分の学歴で入学できるか
・資格取得まで何年かかるか
・スクーリングは何日程度必要か
・どこでスクーリングを受けるのか
・保育実習はどこで行うのか
などを必ず確認しましょう。
安い通信大学を探すなら「総額」を確認する
通信大学の公式サイトを見ると、「年間○万円」などと学費が掲載されています。
しかし、それだけを比較するのはおすすめできません。
学校によっては、
・入学金
・授業料
・スクーリング受講料
・教材費
・実習費
・試験料
・その他の諸経費
などが別途必要になることがあります。
さらに遠方の学校で対面スクーリングが必要になれば、交通費や宿泊費も必要です。
そのため、「一番安い通信大学」を探すときは、
保育士資格取得までにトータルでいくら必要になるのか
という視点で比較しましょう。
保育士資格を取れる通信大学・短大10校を比較


保育士資格の取得を目指せる通信制大学・短期大学には、次のような学校があります。



費用だけでなく、修業年限やスクーリング、実習についても比較してみるケロ~
| 学校 | 修業年限の目安 | 保育士資格取得を目指す場合の費用目安 | スクーリング・実習 |
|---|---|---|---|
| 星槎道都大学↗ | 3年 | 約80.5万円+α | スクーリング・実習あり |
| 東京福祉大学↗ | 4年※ | 約105.6万円+テキスト代 | スクーリング・実習あり |
| 聖徳大学・聖徳大学短期大学部↗ | 入学区分による | 約69万円前後が目安 (短大) | スクーリング・実習あり |
| 帝京短期大学↗ | 3年 | 約75万円前後が目安 | スクーリング・実習あり |
| 小田原短期大学↗ | 3年 | 約80万円程度が目安 | スクーリング・実習あり |
| 佛教大学↗ | 4年※ | 約87.5万円+資格取得関連費等 | スクーリング・実習あり |
| 豊岡短期大学↗ | 3年 | 約70.5万円が目安 | スクーリング・実習あり |
| 神戸親和大学↗ | 4年 | 約99.5万円が目安 | スクーリング・実習あり |
| 姫路大学↗ | 4年 | 入学区分・履修科目により異なる | スクーリング・実習あり |
| 近畿大学九州短期大学↗ | 2年+専攻科等※ | 基本学費約33.6万円+スクーリング・実習費等 | スクーリング・実習あり |
※費用は入学区分、編入学、取得する資格・免許、履修科目などによって変わります。
※教材費、交通費、宿泊費などが別途必要になる場合があります。
※学費・カリキュラム・スクーリング方法などは変更される可能性があります。必ず各大学の公式サイトで最新情報を確認してください。
費用だけならどの通信大学が安い?
比較表を見ると、近畿大学九州短期大学の基本学費は比較的安く見えます。
ただし、科目終末試験料やスクーリング受講料、実習費などが別途必要になるため、
「基本学費が安い=最終的な資格取得費用も一番安い」
とは限りません。
豊岡短期大学や帝京短期大学なども70万円台が一つの目安になりますが、学校によって「表示されている金額に何が含まれているか」が違います。
金額だけを横並びにして「ここが一番安い」と決めるより、自分の入学条件で見積もってもらう方が確実です。
スクーリング場所によって実質的な費用も変わる



もう一つ見落としたくないのが交通費です。
たとえば、学費が数万円安い学校を選んでも、スクーリングのたびに新幹線や飛行機で移動し、宿泊が必要になれば、トータルでは高くなる可能性があります。
反対に、多少授業料が高くても、自宅から通いやすい会場があったり、オンラインで受けられる科目が多かったりすれば、負担を抑えられる場合があります。
社会人や子育て中の方は、
学費+スクーリング+実習+交通費+宿泊費
まで含めて比較するのがおすすめです。
スクーリングなしで保育士資格を取れる通信大学はある?


「仕事を休めないからスクーリングなしがいい」
「子どもがいるから大学まで通うのは難しい」
という方も多いのではないでしょうか。
通信大学を検討するときに特に気になるポイントですよね。
完全にスクーリングなしで完結する通信大学を探すのは難しい
結論からいうと、保育士資格取得まで完全にスクーリングなし・通学なしで完結できる通信大学を探すのは難しいと考えておいた方がよいでしょう。
通信制大学でも、保育士養成課程ではスクーリングや実習が組み込まれています。
オンラインで受けられる授業が多い大学であっても、
「オンライン授業がある=保育士資格取得まで一度も通学しなくてよい」
という意味ではありません。
学校を選ぶときは「オンライン対応」という言葉だけを見るのではなく、保育士資格取得に必要な全科目について対面スクーリングがどの程度あるのかを確認しましょう。
保育実習までオンラインにはできない
保育士養成課程では、実際の保育現場などで学ぶ実習があります。
そのため、通信大学を選んだからといって、資格取得に必要な学習すべてを自宅だけで済ませられるわけではありません。
特に働きながら資格取得を目指す方は、
・実習期間に仕事を休めるか
・勤務先と調整できるか
・実習先まで通えるか
といった点も確認しておく必要があります。
「スクーリングなし」ではなく「少ない大学」を探す方法も
完全スクーリングなしにこだわると、選択肢がかなり限られてしまいます。
そこで、
「できるだけスクーリングが少ない通信大学」
という視点で探す方法もあります。
大学へ問い合わせる際には、
・対面スクーリングは何日必要か
・スクーリング会場はどこか
・オンラインで受講できる科目はどのくらいあるか
・保育実習の時期を調整できるか
などを確認してみましょう。



自宅から通いやすい学校なら、多少スクーリングがあっても続けやすいかもしれません。
スクーリングなしを希望するなら保育士試験という方法もある
「できるだけ大学へ通いたくない」
「仕事や子育てを続けながら自宅で勉強したい」
という方は、通信大学だけでなく、保育士試験に合格して資格を取得する方法も比較してみましょう。
保育士試験なら通信大学に通わなくても資格取得を目指せる
一定の受験資格を満たしている方なら、指定保育士養成施設を卒業しなくても、保育士試験に合格することで資格取得を目指せます。
大学の養成課程とは違い、試験対策そのものは独学や通信講座などを利用して自宅で進めることができます。



ただし、保育士試験には受験資格があります。
学歴、卒業した時期、勤務経験などによって条件が異なる場合があるため、「自分は受験できるのか」を最初に確認しておきましょう。
保育士試験の受験資格や筆記試験・実技試験の流れについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
通信大学と保育士試験はどちらが安い?
費用だけを考えると、保育士試験ルートの方が負担を抑えられるケースがあります。
独学なら主な学習費用はテキストや問題集などです。
通信講座を利用した場合でも、通信大学へ数年間在籍する場合と比較すると、資格取得にかかる費用を抑えられる可能性があります。
ただし、保育士試験は自分で勉強を進め、試験に合格しなければなりません。
そのため、
通信大学=費用は大きくなりやすいが、養成課程で学ぶ
保育士試験=費用を抑えやすいが、試験合格を目指して自分で勉強する
という違いを理解したうえで選びましょう。
保育士試験に挑戦する場合も、「独学で勉強するか、通信講座を利用するか」で迷いますよね。
それぞれの費用やメリット・デメリットを比較したい方は、こちらの記事も参考にしてください。
→ 「保育士試験は独学と通信講座どっち?それぞれの違いを比較」
独学が不安なら通信講座も選択肢
保育士試験は独学でも目指せます。
しかし、
「どこから勉強すればいいかわからない」
「仕事や子育てをしながら勉強を続けられるか不安」
という方は通信講座を利用する方法もあります。
通信講座なら、自宅を中心に保育士試験対策を進められます。
講座によって教材やサポート、費用が違うため、自分に合うものを比較してみるとよいでしょう。
「独学で最後まで続けられるか不安」という方は、保育士試験対策ができる通信講座を比較してから決めるのも一つの方法です。
講座によって費用や教材、サポート内容が違うため、無理なく続けられそうなものを選んでみてください。
→「 保育士試験の通信講座おすすめを比較|自分に合う講座の選び方」
私が30代・子育て中に通信講座で保育士資格を取った体験談


私は30代で、子育てをしながら保育士資格の取得を目指しました。
私が選んだのは通信大学ではなく、通信講座を利用しながら保育士試験に挑戦する方法です。
子育てしながらだったので勉強時間の確保が大変だった
保育士試験を受けると決めても、家事や子育てがある中で勉強時間を確保するのは簡単ではありませんでした。
「今日は勉強しよう」と思っていても、子どもの予定や家のことを優先しなければならない日もあります。
私は一度ですべての科目に合格できたわけではありません。
最終的に保育士資格を取得するまで3年かかりました。



決して最短ではありませんが、自分の生活に合わせて少しずつ勉強を続けられたことは、私にとって保育士試験ルートのメリットでした。
通信講座を利用してよかったこと
通信講座を利用してよかったと感じたのは、「何を勉強すればいいのか」が整理されていたことです。
保育士試験は勉強する範囲が広いため、最初からすべて自分で計画するのは大変です。
もちろん、通信講座を申し込んだから自動的に合格できるわけではありません。
それでも子育てをしながら自分のペースで勉強できたことは、当時の私には合っていたと思います。
最安・最短だけで選ばなくてよかった
保育士資格を取ろうとすると、
「一番安い方法は?」
「最短なら何年?」
というところに目が行きますよね。
もちろん費用や期間も大切です。
ただ、実際に資格取得まで経験して感じたのは、
「最後まで続けられる方法かどうか」も大切
ということです。
通信大学・独学・通信講座、それぞれにメリットと負担があります。
安さだけでなく、自分の生活に合っているかも考えてみてください。
私は通信講座を利用しましたが、今は講座によって教材や学習方法、サポート内容もさまざまです。
これから通信講座で保育士試験を目指す方は、料金だけでなく「自分が続けやすいか」も比較してみてください。
安い通信大学を選ぶときの3つの注意点
最後に、保育士資格を取れる通信大学を選ぶ前に確認しておきたいことを紹介します。
1.自分の学歴や入学条件を確認する
通信大学によって入学条件や編入条件が異なります。
また、保育士試験にも受験資格があります。
「高卒だから必ず通信大学」というわけではなく、卒業時期や勤務経験などによって保育士試験を受験できるケースもあります。



まずは自分がどのルートを選択できるのかを確認しましょう。
2.スクーリングと実習まで含めて考える
仕事や子育てと両立する場合、費用と同じくらい重要なのが時間です。
通信大学なら、
「スクーリングの日に休める?」
「実習期間を確保できる?」
まで考える必要があります。
特に社会人の場合、資格取得までの費用だけを見て入学すると、あとから仕事との調整が難しくなる可能性があります。
3.安さより「資格取得まで続けられるか」を考える
一番安い学校や方法が、自分にとって一番よい方法とは限りません。
通信大学が向いている人もいれば、保育士試験を独学で目指した方がよい人、通信講座を利用した方が続けやすい人もいます。
学費、スクーリング、実習、勉強時間などを比較して、
「自分ならこの方法を最後まで続けられそう」
と思えるルートを選ぶことが大切です。
通信大学を検討している方のなかには、50代から保育士資格の取得を目指している方もいるでしょう。
50代から資格取得を目指す場合は、学費だけでなく、スクーリングや保育実習、資格取得後の働き方も確認しておくことが大切です。
50代向けの通信講座と通信大学の選び方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
→【50代から保育士資格は通信で取れる?おすすめ講座と大学】
まとめ|安い通信大学だけでなくスクーリングや実習まで比較しよう
保育士資格を取得できる通信大学・短期大学はありますが、授業料だけを比較して「一番安い学校」を決めるのはおすすめできません。
スクーリング受講料や実習費、教材費、交通費、宿泊費などを含め、資格取得までに必要な総額で比較しましょう。
また、通信大学だからといって、完全にスクーリングなし・通学なしで保育士資格を取得できるとは限りません。
「大学へ通うのが難しい」「できるだけ自宅で勉強したい」という方は、受験資格を確認したうえで保育士試験ルートも比較してみてください。
「一番安い」「一番早い」だけではなく、自分が無理なく続けられる方法を選ぶことが資格取得への第一歩です。









