こんにちは。
30代で保育士デビューをして、現在は小児科で病児保育士🔗をしている「かもん」です。
保育中に先輩から「抱っこしすぎ!」って注意されたんだけど・・
抱っこってしちゃだめなの?
新人保育士さんに特に多いお悩みですね!
一人の子をずっと抱っこしていたり、遊びに興味をもつ機会をのがしてはいませんか?
抱っこは子供の月齢やそのときの状況によって、「する・しない」の判断が必要ケロね~
子供が泣いているときや、抱っこをせがんできたときに、あなたならどうしますか?
泣きやますために、とりあえず抱っこしてませんか。
反対に子どもがどんなに泣いていても抱っこは最低限しかしない、など人によって対応のしかたはさまざまでしょう。
この記事では抱っこをすることの意味や必要性を、私の保育経験もまじえて考えてみようと思います。
あくまでも私の考えです。
悩める保育士さん、こんな考えもあるんだな~くらいの感覚で読んでくださいね。
保育のひとつの参考にしてください☆
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抱っこをしすぎるとなぜダメといわれるのか?
保育学生の実習や保育士になりたての頃、先輩にこう言われた経験はありませんか?
「そんなに抱っこしなくていいから」
泣いてる子供がかわいそうで抱っこするのは、そんなにダメなことなの?
冷たく感じてしまう言葉かもしれませんが、これにはちゃんとした理由があります。
特定の子供を抱っこしっぱなしで他の子供がほったらかし
保育士が一度に抱っこできるのは、子供ひとりです。
ひとりの子供をずっと抱っこしていたら、他の子供たちのことはかまってあげられません。
本当は自分も抱っこをしてほしいのに、我慢している子もいます。
先生と遊びたいなぁ。。と、ずっと順番を待っている子もいるかもしれません。
特定の子供ばかりをずっと抱っこしていると、保育士としてクラスの子供ひとりひとりにしっかり目を向けることはできません。
そういう意味では、抱っこのしすぎは要注意です。
子供の危険に対応できない
子どもを腕に抱っこしているとき、他の子供になにか危険なことがせまったら?
とっさに体を動かして、子供を守ることができないかもしれません。
保育士は子供の安全を守る重要な役割を背負っています。
特に低年齢児などは、言葉が話せないもどかしさから、急に他の子供を噛んでしまう子もちょくちょくいます。
そんな時に予測を立てて危険を回避できるよう、なるべく保育士の体制を整えておく方が良いでしょう。
子供が自立する機会を奪っている
泣いている子を抱っこすることは間違ってはいませんが、泣くたびに抱っこを繰り返すのは子供にとってあまりよくありません。
なぜなら泣けば抱っこしてくれると、子供が学習してしまうからです。
子供が気持ちを切り替えて自主的に遊んだり、子供ながらに我慢をおぼえることはこれから成長していくうえで欠かせない力になります。
泣けばすぐに抱っこではなく、そのときその子供に必要な援助ができるよう、保育士は柔軟性をもって対処していく必要があります。
どんな理由で子供が泣いているのか、抱っこをする前に考えてみるといいですよ♪
泣いている子への接し方
それでは実際に泣いている子や甘えて抱っこをせがんでくる子には、保育士はどう対応するのがいいでしょうか?
泣いている子も甘えてくる子も、ひとりひとり気持ちや理由が違っています。
まずは子供の気持ちを受け止めてあげましょう。
泣いている理由によって、対応のしかたを考えましょう
不安や寂しさで泣いている
特に入園直後にお母さんと離れて不安で泣いていたり、寂しくて泣いている子。
こんな子は、まずは安心させてあげるために抱っこをしてあげましょう。
抱っこをして落ち着いてから、その子の気持ちが遊びやほかの子に向いていくよう援助しましょう。
抱っこ→膝にのせる→絵本や近くのおもちゃで徐々に遊びに近づける
こんな感じで少しずつ子供が遊びに興味を持ったり、気持ちの切り替えができるようにします
自分の要求が通らずに泣いている
・自分のしたい遊びができない
・順番を守れず泣いている
こんな感じで、自分の思い通りに物事が進まないと泣き叫ぶ子もいます。
こんな子はすぐに注意するのではなく、まずは思いを受けとめて気持ちを落ち着かせることを第一にしましょう。
背中をさすったり、膝にのせたり、ときには抱っこをしてもいいと思います。
話ができるくらい気持ちが落ち着いてきたら、そのあとでしっかり話をしたりお約束をしたりして、守るべきルールをしっかり伝えましょう。
頭ごなしに怒るのは逆効果ケロ。
子供はまだ未熟だから、まずは気持ちに寄り添ってあげるのが大事!
体調が悪くて泣いている
まだ話せない子供に多いのが、体調が悪くて泣いていることです。
いつもよりよく泣いていたり、目がうるんでいたりお腹や耳を触りながら泣いていたら、熱や体調不良を疑ってみたらいいでしょう。
昼食中や昼食後に熱が上がることが多いので、要注意!
イヤイヤ期泣き
2歳ころのイヤイヤ期には、この時期ならではの泣き方をする子がたくさんいます。
成長の過程で通る道なので、保育士もドーンと構えて「泣きたいなら泣いたらいいんだよ」くらいの感じで受け止めていきましょう。
かんしゃくを起こしたり、他の子に危害を加えそうなときは、しっかり安全を確保して落ち着くまで見守ったり気持ちを切り替えられるよう抱っこをしてもいいと思います。
眠たくて泣いている
子供は眠たくなると機嫌が悪くなりがちです。
小さい子ほど眠くなるとグズグズ泣いたり、怒りっぽくなったりします。
こういう時は、普段では起こらないようなトラブルにもつながりかねません。
保育士は子供の様子をよく観察して、眠そうであれば可能なら横にしたり、静かに過ごせるよう援助しましょう。
抱っこをする意味
抱っこには大きな力があります。
抱き癖がつくから、赤ちゃん時代からあまり抱っこをしたらダメ。という人もいますが、私はとにかくたくさん子どもを抱っこしてあげてほしいと思います。
抱っこされると子供は無条件で安心感や幸福感を感じることができ、結果的に「自己肯定感」を育むことにつながります。
それだけでなく興奮している子供を落ち着かせたり、気持ちを汲み取って受け止めることもできます。
甘やかすための抱っこではなく、思いを受け止めて安心感を与えられる抱っこなら、子供にとって必要だと思います。
抱っこをするときの注意点
たくさんしてほしい!とお話しした抱っこですが、注意する点もあります。
抱っこするときは子供の言いなりにならない
子供の要求のままに抱っこするのはやめましょう。
「あっちに行きたい」
「あれとって」
などなど・・。
子供は大人のことをよく見ています。
この人は言うことを聞いてくれると思うと、要求はどんどんエスカレートしていきます。
主導権は常に保育士が握って、子供の気持ちに寄り添う気持ちは忘れずとも自分の意思で保育をしていきましょう。
子供になめられるとクラスも落ち着かず大変なことに・・
むりやり抱っこしない
保育士の勝手な都合で子供を抱っこするのはやめましょう。
嫌がっているのに抱っこで落ち着かせようとしたり、遊んでいるのに急に抱っこしたり。
子供の意思や状況を無視して抱っこをすることはNGです。
抱っこをするときは、子供の気持ちを尊重して必要かどうかを考えるようにしましょう。
子供ひとりひとりに寄り添った保育をしましょう!
関連のお悩み:特定の保育士に後追い/依存をする子供の対応
子供の抱っこについて悩んでいる保育士さんの中には、子供の後追いや依存して来る子供に頭を悩ませている人も多いんではないでしょうか?
後追いする子供の対応
後追いは信頼している人に対しておこなうことから、保育士が後追いされるということは子どから信頼されているということになります。
そのため後追いされて困るからといって子供を拒否したり、隠れたりすることは絶対にNG!
子供が不安になるようなことはやめましょう。
かといって自分がいないと泣いてしまうから・・といって特定の子供にずっと付きっきりになるのもNG!
後追いをする子供への対応方法は以下の通りです。
- 声をかけてから少しの間はなれる
- おもちゃやほかの保育士などに注意を向ける
- おんぶひもなどを活用
1.声をかけてから少しの時間離れる
まだ言葉を離せない赤ちゃんでも、こちらの声かけはきちんと聞こえています。
最初は意味が分からなくても、いつも同じ言葉をかけてから保育士が少し離れることで、「自分のところにすぐに戻ってきてくれる」と学習して泣かずに待てるようになります。
また保育士もずっとべったりにならないよう、意図的に少しだけでも離れる時間を作るようにしましょう。
特定の保育士がいないときに不安で泣いてばかりになると、子供も他の保育士も辛いですからね・・。
2.おもちゃやほかの保育士に注意を向ける
赤ちゃんは音が鳴るおもちゃや動くおもちゃに興味を向けがちです。
おもちゃを上手に利用して遊びに興味をもっていったり、他の保育士と一緒に歌や手遊びなどもおりまぜてコミュニケーションをとることもおすすめです。
その子供に合わせて興味の幅がすこしずつ広がっていくよう、好みや性格などをほかの保育士とも共有しておきましょう。
3.おんぶひもなどを活用
どうしてもその場を離れなくてはいけないけど子供が不安で大泣きをしていたり、他の保育士の手が空いていないときは、おんぶひもや抱っこひもを上手に活用しましょう!
後追いは一時的なものですから、危険があったり子供に不安感を与えてしまいそうなときには無理に離れなくてもOKです。
抱っこしてしまうとあなた自身も身動きがとりにくいでしょうから、おんぶひもや抱っこひも使いましょう。
保育士に依存してくる子供への対応
ハイハイ時期をすぎた子供が特定の保育士に依存して来ることもよくあります。
その理由はさまざまです。
- 安心したい
- 先生にかまってほしい
- 先生を試している
- 体調が悪い
- 親にかまってもらっていない
- 不安感が強い
- こだわりが強すぎるときは発達の問題がある場合も
簡単にひとつずつ説明します。
依存する理由①:安心したい
子供はまだまだ甘えたい気持ちがいっぱい!
甘える→受け入れてもらう→安心する→頑張る気持ちや意欲がわく
この過程を繰り返し、どんどん成長していきます。
そのため特定の保育士に甘えて安心感を得ることで、自分の心を落ち着かせているんです。
依存する理由②:先生にかまってほしい
「先生、見て見て!」
そんな声をよく聞きませんか?
子供は自分のことを見てほしくて、たくさんのアピールをしてきます。
普段自分でできることも、わざとできないふりをして保育士に甘えてきたりもします。
依存する理由③:先生を試している
とくにクラスが変わって担任も新しくなる新学期によく見られます。
「この先生はどこまで甘えさせてくれるのか?」
「どこまでしたら怒られるか?」
あの手この手で試してきます。
抱っこ~!って泣いたり、わざとわがまま言ったり・・
言いなりにならないようにしましょう!
依存する理由④:体調が悪い
いつも甘えてこない子どもが急に甘えてくるときは、体調不良を疑ってみましょう。
まだ話せない子どもは特に要注意です!
依存する理由⑤:親にかまってもらっていない
仕事が忙しい・母親が妊娠中・ひとり親家庭・兄弟姉妹がたくさんいる・・
さまざまな理由で家庭での愛情が不足している子供はけっこういます。
そのような子供は満たされない愛情を保育士に補充してもらおうと、過剰にひっついたり抱っこを求めたりしてくることがあります。
本当はお母さんやお父さんに愛情いっぱい注いでもらいたいのに・・子供なりになんとかその穴を埋めようとしてるので、なんだか切なくなりますよね。
依存する理由⑥:不安感がつよい
性格的に不安感が強い子供もいます。
そういう子供にとっては、お母さんから離れて心の安全基地がないことに不安をおぼえたり、初めてすることに緊張したり失敗を恐れてドキドキしたり・・
他の子供よりもストレスを感じる機会が多いため、安心や安全を求めて「先生から離れたくない」という気持ちになってしまいがちです。
依存する理由⑦:発達の問題が隠れていることも
あまりにも特定の保育士に対する執着やこだわりが強かったり、そばにいないとパニックになる場合には、もしかしたら発達上の問題を抱えている可能性もありえます。
その場合には、保護者にも家庭での様子を聞いたり、普段困りごとがないか‥など総合的に判断して適切な対応をしていく必要があります。
決めつけるんじゃなくで、あくまでも様子をみまもりつつ園と保護者で連携して対応することが大切☆
依存して来る子供にどう対応する?
それでは依存して来る子供にはどういう対応をするべきでしょうか?
まず第一にするべきことは、
ずばり、
「気持ちを受け止める!」
そのあとに自分でできることは自分するように促したり声をかけましょう。
また、普段と違った様子がないか?
体調や表情などをよく観察してみましょう。
甘えたい子供にじゅうぶん甘えさせてあげられるくらい余裕のある保育が理想ですが、現実はそんなに簡単ではありませんよね。
だから悩む保育士さんがたくさんいるんだと思います。
子供としっかり向き合う時間が取れなくて悩んでいる保育士さんは、もう少しひとりひとりに寄り添った保育ができる職場に転職することも選択肢にいれてみてはどうでしょうか。
まとめ:抱っこはたくさんしてあげればいい!
抱っこについては人それぞれ色んな考え方があると思います。
お母さんがする抱っこと保育士がする抱っこでは、少し役割が違うかもしれません。
でも子供に安心感を与えたり、気持ちの切り替えをするときに保育士が抱っこをするのは必要だと思います。
子供が「抱っこして~!」と寄ってきたときも、できる限り抱っこをしてあげたらいいと思います。
抱っこされて子供が満たされた気持ちになれば、抱っこは子どもの心の成長の「栄養」になっているはず。
甘やかしではなく、必要な抱っこを是非たくさんしてあげれば、自然と子供との信頼関係ができてきます。
子供ひとりひとりに寄り添った充実した保育ができるよう、微力ながらこの記事がお役に立てれば幸いです。
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