こんにちは!
30代で保育士デビューをして、現在小児科で病児保育をしている保育士「かもん」です。
病児保育って皆さん知っていますか?
病児保育? 病気の子どもの保育ってことかしら?
その通りです!
そして、そこで病気の子どもの保育を担当するのが「病児保育士」です。
実はこの「病児保育士」、
保育士の仕事の中でもわたし的にはかなりオススメです。
子育て中の保育士さん
ピアノが弾けない保育士さん
保育園の仕事が体力的にキツくなってきた保育士さん
子供ひとりひとりにゆっくり関わりたい保育士さん
こんな人は一度「病児保育士」の仕事内容に目を通してみてください。
病児保育士の仕事内容は通常の保育とはかなり違います。
病児保育士の役割や仕事内容を知ることで、保育士としての新しい働き方に目を向けることができると思います。
この記事を読んでわかること
- 病児保育士の仕事内容や待遇
- 病児保育士のメリット・デメリット
- 病児保育士に向いている人
- 病児保育士には特別な資格が必要か?
体力的に保育士の仕事がきつくなってきた人や、一人一人にゆっくり寄り添える保育をしたい人。
ピアノが苦手で保育士の仕事に悩んでいる人。
家庭との両立に苦労している人。
こんな人には特に「病児保育士」の仕事を知ってもらいたいです!
病児保育士の働く場所は病院や保育園が多い
病児保育の実施施設は市町村ごとに色々ですが、だいたいの場合は病院や保育所になります。
そして、この病児保育には「自治体からの委託で行われている施設」と「民間の病院や保育所などが独自に行うもの」の2通りがあります。
「自治体からの委託で行われている施設」では、利用者の収入によっては利用料が無料になったり半額になったりという措置が設けられています。
どちらもだいたい病院や保育所の中に病児保育の実施部屋が設けられていて、そこで子どもたちをお預かりするようになります。
そのため病児保育士は、病院や保育園で働くことがほとんどです。
それ以外にも病気のお子さんの自宅まで看護師や保育士が出向き、自宅で保育や看護をする訪問型のサービスもあります。
詳しくは各自治体のホームページなどで、病児保育を実施している施設をご確認ください。
病児保育士になるには資格が必要?
病児保育士として働くのに、保育士資格以外では特に資格は必要ありません。
※ただし、「保育士経験◯年必要」など、実務経験を必要とする職場もあります
病気の知識や看護の仕方などは、就職してから研修を受けたり、看護師さんや先輩保育士から教えてもらうようになります。
就職するときに、病気や看護に対して特別な知識がなくても大丈夫です。
病児保育士と病棟保育士の違い
病棟保育士と病児保育士、何だか似てますよね。
病児保育士は、病気の子どもを保護者に代わって一時的に預かり、看護・保育をする保育士です。
病棟保育士は、病院などの医療機関で働く保育士で、 病気やケガで入院中の子どもの保育を担当します。 小児病棟での勤務が一般的で、0~18歳くらいまでが対象年齢です。
病児保育は、発熱や感染症など、入院する程度ではない子どものお預かりが原則です。
病棟保育は、入院しているお子さんの保育をします。
病児保育は毎日違う子供たちの保育をすることもありますが、病棟保育は入院中の子どもの保育を担当するので、長期にわたって同じ子どもにかかわることもあります。
似ているようですが、病児保育は毎日慣れない子どもの保育をすることが多いので、柔軟性のある対応が必要になります。
また、病棟保育士は入院中の子どもの精神的ケアや保護者の不安を軽減するうえでも重要な役割があります。
どちらも病気の子どもや保護者に寄り添った保育をする必要があります。
病児保育士の仕事内容
病児保育士の仕事は、おもに病気のお子さんの保育になります。
病児保育で受け入れる年齢は各施設ごとに違っていて、小さければ0歳児から受け入れるところもあります。
大きい子では小学6年生まで受け入れる場合もあり、対応する子どもの年齢の幅は広くなります。
仕事の内容としては、例を挙げるとと以下の通りです。
- 受け入れ
- 保育
- 服薬
- 排泄介助
- 食事介助
- お昼寝の見守り・介助
- 各症状に対する看護
- 記録表作成
- 壁面作り など
壁面については、病児が少ない時やお昼寝中の時間を使って作成しますので、持ち帰って作るということはあまりありません。
病児保育士の待遇
病児保育士のお給料ですが、だいたい一般の保育園勤務の場合と同じくらいか、もう少しお給料が良い傾向にあります。
病院の直接雇用の場合は、病院の条件に沿ったお給料やボーナスになるため、保育園よりもお給料の面では優遇されていることが多いです。
また行事で休日出勤があったり残業がある保育園とは違って、休日は固定で残業もないため、拘束される時間は少なく済むのが特徴です。
病児保育士になるメリット
病児保育士のメリットは以下の通りです。
- 保護者関係のストレスが少ない
- 残業や持ち帰りの仕事がない
- ピアノを弾く必要がない
- 行事がないため準備や休日出勤がない
- 体力的な負担が少ない
- 育児の経験が生かせる
ひとつずつ説明していきますね!
保護者関係のストレスが少ない
保育園や託児所などでは、毎日特定の子どもの保育を担当することが多いです。
そのため、保護者との関係も濃いものとなりやすいです。
保育園や幼稚園では行事や発表会などがあり、代表決めや配役で保護者が介入してきたり、園生活の指導をする中で保護者と摩擦が生じたりしてしまうこともあります。
保育士の仕事の中で、保護者対応はかなり細やかな配慮が必要!
その点、病児保育では「病気の子ども」限定でお預かりします。
その期間も1日~数日が大多数。
お預かりしている間は、体調の回復をはかるためとにかく安静に過ごします。
保護者もその点は理解して預けていますので、保育士に対しても高圧的に出てきたり無理難題を言ってくる人はほぼいません。
仕事のうえで保護者との関係に頭を悩ませることはほとんどないといっていいと思います。
残業や持ち帰りの仕事がない
病児保育では、行事や発表会などはありません。
参観日の準備や子ども1人ずつの要録の作成などもありません。
そのため、就業時間後に残って作業をすることや、自宅に持ち帰ってする仕事はほぼないです。
園便りを作ったり保護者対応なども必要ないため、保育園などと比べると仕事のうえでの時間的な負担は軽いものになると思います。
ピアノを弾く必要がない
病児保育では、歌を歌ったりお遊戯をする機会はありません。
そのため仕事でピアノを弾く必要はありません。
ピアノの練習に休日を費やす必要もなく、ピアノが苦手な保育士さんにとってはかなりの負担減です!
ダンスや体操なんかも必要ないケロ。
安静に過ごすことが大切ケロよ~~
行事がないため準備や休日出勤がない
病児保育では行事などはありません。
そのため、休日に出勤して行事を行ったり前日に夜遅くまで準備する必要はありません。
年間を通して行事の準備や子どもたちの指導などがないので、毎日お預かりしている子供たちにじっくり向き合い寄り添うことができます。
保育園では忙しすぎて子どもたちとゆっくり関われなかったという保育士さんが多いです。1人ずつに丁寧に目を向けられる点では病児保育は最適な職場です!
体力的な負担が少ない
病児保育では、外に出て散歩をしたり外遊びをすることはありません。
夏の風物詩であるプール遊びも、病児保育では行われません。
そういう点では、40代や50代の体力が以前より落ちてきた保育士さんにもおススメしやすい職場です。
育児の経験が生かせる
病児保育士の求人によくみられる条件として、「保育士経験〇年必要」というものがあります。
この理由としては以下の点が挙げられます。
- 毎日違う子どもの保育をする必要がある
- 体調の悪い子どもは普段よりぐずることが多いため、保育士としての力量が問われる
- 嘔吐や下痢などの対応に抵抗がないことが必須
元気な状態の子どもとは違って、体調が悪い時に慣れない場所に預けられた子どもは不安でいっぱいです。
それはもう、泣きます!
そんな時に子どもの対応に慣れていることが、病児保育では重要になります。
そのため、子育てをした経験がある人は、仮に保育士としての実務経験がなかったとしても子どもの対応と病気の時の介助の経験を考慮されて採用されることもあります。
病児保育士のデメリットとは?
病児保育士のデメリットは以下の通りです。
- 嘔吐や下痢などの処理の機会が多い
- 病気をもらうリスクが高い
- ぐずる子どもの対応が多い
- 子どもの成長に立ち会えない
こちらもひとつずつ説明していきますね
嘔吐や下痢などの処理の機会が多い
病児保育では、嘔吐や下痢の症状のある子どももお預かりします。
そのため、必然的に嘔吐や下痢の処理を保育士がする機会は多くなります。
嘔吐物や排せつ物の処理が苦手な人は避けておいたほうが良いでしょう。
病気をもらうリスクが高い
病児保育でお預かりする子どもは、何らかの病気にかかってきています。
小さい子どもはマスクをつけることができません。
そのうえ、慣れない場所で体調も悪いとなると、とにかくぐずる子が多くなります。
抱っこをしたり膝にのせたり、時には嘔吐物の処理をしたり。
保育士が子どもから病気をもらうリスクは非常に高いです。
私も嘔吐物の処理からノロウィルスには感染した経験があります。
子どもの成長に立ち会えない
病児保育は通常の保育園などとは違って、同じ子どもを毎日お預かりするわけではありません。
入園式、運動会、発表会、、
行事もありません。
そのため、保育園のように子どもたちと一緒にいろんな経験を積んだり、成長の過程を近くで見守り続けることはできません。
保育士として子どもたちの成長をともに喜んだり育んでいくことができない点で、物足りなさを感じる人もいるかもしれません。
病児保育士に向いている人
それでは一体どんな人が「病児保育士」に向いているのでしょうか?
私が病児保育士として実際に働いた経験をもとに、この2点をあげたいと思います。
- 子どもの気持ちに寄り添える人
- パニックにならない人
子どもの気持ちに寄り添える人
病気の子どもはとにかくそれだけでも不安でいっぱい。
その上なれない場所で知らない人たちに囲まれて、ただただ泣き叫ぶ子どももたくさんいます。
そんな時にイラっとすることなく、「しんどいね」「泣いてもいいんだよ」と子どもの気持ちに寄り添いつつ不安を取り除いてあげられることが何よりも大切だと思います。
大人でも病気の時は心細いですもんね。。
パニックにならない人
病児保育では予想もしていなかったようなことがよく起こります。
子どもが熱性けいれんを起こしたり、急に嘔吐したり、高熱で体が震えたり、、
そんなとき、パニックにならず冷静に対応することが大切です。
自分のすべきことを事前にシュミレーションして、何かあれば周りとの連携がとれるようにしておく必要がおります。
病児保育では、子どもたちが安心して体を休めることが大切です。
常に子どもの気持ちに寄り添い、落ち着いて対応できる人が求められていると思います。
まとめ:病児保育士はやりがいのある仕事
病児保育士について、詳しく説明させていただきました。
病児保育になるメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
◎残業や持ち帰りの仕事がない ◎ピアノを弾く必要がない ◎行事がないため準備や休日出勤がない ◎体力的な負担が少ない ◎育児の経験が生かせる | ◎保護者関係のストレスが少ない✖病気をもらうリスクが高い ✖ぐずる子どもの対応が多い ✖子どもの成長に立ち会えない | ✖嘔吐や下痢などの処理の機会が多い
通常の保育士とはだいぶ業務の内容が違いますので、人によって向き不向きがあるとは思います。
私の経験から言うと、一人一人の子どもとじっくり向き合うことのできるやりがいのある仕事です!
忙しい保育園の仕事に疲れた保育士さん、40代・50代の体力が落ちてきた保育士さん、ピアノが弾けない保育士さん、、。
興味のある人は、ぜひ転職サイトや転職エージェントなどで病児保育の求人が出ていないか探してみてください!
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