
ピアノが弾けないのに、保育士を続けていていいのかな?



毎日のピアノが苦痛で、もう辞めたい!



行事で伴奏を頼まれると思うだけで怖い・・
そんな気持ちになっていませんか?
周りの先生が当たり前のようにピアノを弾いていると、自分だけができないように感じて、
「保育士なのに弾けないなんて……」
「そもそも保育士に向いていないのかも」
と自信をなくしてしまいますよね。



私もピアノが弾けない状態で30代から保育士デビューしたので、その気持ちよくわかります。
楽譜を読むことにも慣れておらず、保育の仕事を始めてからピアノの練習を始めています。
練習を重ねて少しずつ弾けるようになりましたが、人前で演奏することはいまだに苦手です。



特に参観日や行事でピアノを弾くことは、私にとって大きなプレッシャーでした。
だからこそ、「ピアノが嫌で保育士を辞めたい」と思う気持ちはよくわかります。
でも、ピアノが苦手だからといって、すぐに保育士そのものを辞める必要はありません。
練習方法を工夫したり、周囲に相談したり、ピアノ以外の得意分野を伸ばしたりすることで、負担を減らせることがあります。
それでもつらい場合には、ピアノをあまり必要としない職場を選ぶという方法もあります。



私自身も現在は病児保育で働いており、今の職場ではピアノを弾くことなく保育士資格を活かしています。
この記事では、ピアノが弾けないことで保育士を辞めたくなる理由から、私自身が行ってきた負担を減らす工夫、ピアノが苦手でも働きやすい職場まで紹介します。
「保育は好き。でもピアノだけがつらい」という方は、保育士を辞めると決める前に参考にしてみてください。
保育士でピアノが弾けないと辞めたくなる理由


ピアノが苦手というだけなのに、なぜ「仕事を辞めたい」と思うほどつらくなってしまうのでしょうか。
私自身の経験から感じるのは、「弾けない」という技術面だけが原因ではないということです。
人前で弾く緊張や周囲との比較、練習時間の確保など、いくつもの負担が重なることで、ピアノそのものが大きなストレスになってしまうことがあります。
人前でピアノを弾くプレッシャーが大きい
家で練習しているときには弾けていたのに、子どもたちの前に座った途端に頭が真っ白になる。
そんな経験はありませんか?
一人で練習するときと、人前で演奏するときでは緊張感がまったく違います。
特に、
- 子どもたちが演奏を待っている
- 周囲の先生にも聞かれている
- 保護者参観で弾かなければならない
- 間違えても途中でやめられない
といった状況は、ピアノが苦手な保育士にとって大きなプレッシャーです。
私も、ある程度弾けるようになってからでさえ、参観日になると手が震えるほど緊張していました。
一度間違えると頭が真っ白になり、途中から戻れなくなることもありました。



実際、参観日でピアノを弾いたあとに急性胃炎になったことがあります。
もちろん、急性胃炎の原因をピアノだけと断定することはできません。
それでも当時の私にとって、人前でピアノを弾くことがそれほど大きなストレスになっていたのは確かです。
「練習すればいい」と言われても、人前で弾く怖さはなかなか伝わりにくいもの。
だからこそ、ピアノを理由に「保育士を辞めたい」と思うほど悩んでいる人がいても、おかしなことではないと思います。
「保育士ならピアノが弾けて当然」と感じてしまう
日常的にピアノを使う園では、周囲の先生が自然に伴奏している姿を見ることがあります。
すると、
「保育士ならこれくらい弾けて当たり前なのかな」
と思ってしまいますよね。
特に未経験から保育士になった場合、
「来週、この曲をお願いします」
と急に言われるだけでも焦ります。
仕事なので「できません」と言うのも難しい。
結局引き受けて、家に帰ってから必死に練習する。
それが何度も続くと、「ピアノが弾けないこと」そのものよりも、
「また弾かなければならない」
ということが怖くなってしまいます。
でも、保育士になった時点で全員がピアノを得意としているわけではありません。
ピアノが苦手な状態から保育の仕事を始める人もいます。



大切なのは、「苦手だから保育士失格」と決めつけないこと!
行事前になると練習の負担が増える
普段使う簡単な曲ならなんとか弾けても、発表会や参観日などになるとプレッシャーはさらに大きくなります。
しかも、保育士がしなければならない仕事はピアノだけではありません。
通常の保育に加えて、
- 書類
- 制作
- 行事準備
- 保護者対応
- ピアノ練習
などがあります。
勤務時間内に十分練習できなければ、自宅で練習することもあるでしょう。
私もピアノに苦戦していたころは、夢の中でまでピアノを練習していることがありました。
目が覚めても、
「また練習しないと……」
と考えている。
そこまでピアノのことで頭がいっぱいになると、
「保育士になったのに、どうしてこんなにピアノに追われているんだろう」
と感じてしまいます。
ピアノを上達させることも大切ですが、仕事や生活にまで影響するほど追い詰められているなら、練習量を増やすことだけが解決方法ではありません。
ピアノが得意な先生と自分を比べてしまう
隣のクラスの先生は、楽譜を見ただけでスラスラ弾ける。
行事の伴奏も余裕そうに見える。
そんな先生が近くにいると、
「どうして私はできないんだろう」
と落ち込んでしまいますよね。
しかし、保育士にはそれぞれ得意なことと苦手なことがあります。
ピアノが得意な人。
制作が得意な人。
読み聞かせが上手な人。
子どもを遊びに引き込むのが上手な人。
保護者とのコミュニケーションが得意な人。
ピアノは人前で行うことがあるため、苦手なことが周囲から見えやすいだけです。
ピアノが弾けない=保育士に向いていないわけではない


ピアノで失敗するたびに、
「私って保育士に向いていないのかな」
と思ってしまうことがあります。
でも、保育士の仕事全体を考えてみると、ピアノ以外にも大切なことはたくさんあります。



悩める保育士さんは目を通してください!
保育士の仕事はピアノだけではない
子どもの小さな変化に気づく。
危険がないように見守る。
泣いている子どもの気持ちを受け止める。
子ども同士のトラブルを仲立ちする。
保護者に園での様子を丁寧に伝える。
子どもが楽しめる遊びを考える。
これらもすべて、大切な保育士の仕事です。
ピアノは、子どもたちと歌を楽しんだり、活動を進めたりするための方法の一つです。
ピアノが苦手だからといって、子どもに丁寧に関われないわけではありません。
ピアノの技術だけで保育士としての力が決まるわけではないことは、忘れないでほしいと思います。
ピアノ以外の得意分野を伸ばしてもいい
私はピアノが苦手だった分、読み聞かせには積極的に取り組んでいました。
保育の仕事を始めたころは、自分から読み聞かせを担当したり、大型絵本や紙芝居を図書館で借りたりすることもありました。
「ピアノは苦手だけれど、読み聞かせなら頑張れる」
そう思えるものがあったことで、私自身も少しずつ保育に自信を持てるようになりました。
制作が好きなら制作。
外遊びが得意なら運動遊び。
絵本が好きなら読み聞かせ。
子どもを楽しませるのが得意なら遊び。
すべての保育士が、同じことを同じレベルでできる必要はありません。
苦手なことをなくすことだけではなく、
「自分の得意な保育を増やす」
という考え方も大切です。
子どもにとって大切なのはピアノの上手さだけではない
保育士がピアノを少し間違えたとしても、それだけで子どもとの関係が悪くなるわけではありません。
それよりも、
「先生と一緒に歌うのが楽しい」
「先生に話を聞いてもらえる」
「困ったときに助けてもらえる」
という日々の関わりの積み重ねも大切です。
ピアノを完璧に弾くことばかりに意識が向いて、子どもと一緒に楽しむ余裕がなくなってしまったら、少し考え方を変えてみてもいいのではないでしょうか。
園によってピアノを求められる度合いは違う
今の職場で毎日のようにピアノを弾いていると、
「どこの園に行っても同じなんだろうな」
と思ってしまうかもしれません。
しかし、仕事内容や保育の進め方は職場によって異なります。
ピアノを使う機会が多い園もあれば、音源などを取り入れている園もあります。



私が勤めていた園はピアノに力を入れていので、よけいに苦しかったです。
友人の勤めている園ではピアノが得意な保育士が弾くスタイルで羨ましかったです・・
担当する仕事内容によっても、ピアノを使う頻度は変わります。
今の園だけを基準にして、
「ピアノが弾けないから保育士を辞めるしかない」
と決める必要はありません。
ピアノのストレスを減らすためにできること


「できることなら保育士は続けたい」
という気持ちがあるなら、まずは今の環境でピアノの負担を減らせないか考えてみましょう。



私自身も、最初からピアノを弾けたわけではありません。
いきなり上手になることを目指すより、「今より少し楽に弾ける方法」を探すことから始めてみてください。
難しい伴奏にこだわらない
ピアノが苦手だと、
「楽譜に書かれているとおりに全部弾かなければ」
と思ってしまいがちです。
しかし、園の方針や曲の目的に応じて、弾きやすい伴奏を選べる場合もあります。
たとえば、
- 初心者向けの楽譜を選ぶ
- 左手を簡単にする
- まず右手から練習する
- 苦手な部分だけ繰り返す
- 自分が弾きやすい楽譜を探す
などです。
大切なのは、難しい演奏を披露することではなく、子どもたちが歌や音楽を楽しめることです。
無理に難しい楽譜に挑戦せず、自分が安定して弾ける方法を考えてみましょう。



ピアノが苦手な人向けの簡単楽譜もありますよ♪
短時間でも繰り返して練習する
「毎日30分練習しなければ」
と思うと、それ自体が負担になることがあります。
私は大人になってからピアノを始めたので、すぐに弾けるようになったわけではありません。
少しずつ繰り返し練習しながら、弾ける曲を増やしていきました。
5分だけ右手を弾く。
苦手な2小節だけ練習する。
今日はイントロだけ覚える。
このくらいまでハードルを下げる方法もあります。
「全部弾けるようにする」のではなく、「昨日できなかったところを一つできるようにする」と考えると、気持ちも少し楽になります。
私が30代からピアノを始めて、どのように練習しながら弾けるようになったのかは、別の記事に詳しくまとめています。
→【30代から保育士になった私がピアノを弾けるようになるまでの体験談】
ピアノが苦手だと周囲に伝える



苦手であることを隠さないのも一つの方法です。
私は参観日などで緊張するとき、
「私、めちゃめちゃピアノ苦手なので、途中で止まっちゃったらごめんなさい!」
と先に言ってしまうことがありました。
子どもたちにも、
「先生のピアノが失敗しても、大きな声で歌ってね!」
と声をかけていました。
そうすると、不思議と緊張が少しやわらぎます。
職場でも、
「この曲は難しいので、少し簡単なものにできませんか?」
「伴奏について相談したいです」
と伝えれば、一緒に方法を考えてもらえる場合があります。
できないことを隠して一人で抱え込むよりも、早めに相談することで負担を減らせるかもしれません。



正直に苦手なことを伝えると、かなり気が楽になります!
音源を使えないか相談してみる
活動によっては、必ずしもピアノだけを使う必要はありません。
園の方針にもよりますが、CDやデジタル音源などを利用できる場合もあります。
特にダンスや体操などでは、音源を使って活動することもあります。
「ピアノが弾けないからできない」
と考えるのではなく、
「子どもたちが楽しめる別の方法はないかな?」
という視点で考えてみましょう。
もちろん、自分の判断だけで変えるのではなく、園の方針を確認して相談することが大切です。
ピアノがつらくて辞めたいときに考えたい働き方
できることを試してみても、
「やっぱり毎日のピアノがつらい」
と感じることはあります。
そんなときは、「もっと練習しなければ」と自分だけに原因を求めるのではなく、働く環境にも目を向けてみましょう。
「保育士を辞めたい」のか「今の園を辞めたい」のか考える
まず、この2つを分けて考えてみてください。
子どもと関わることは好き。
保育の仕事も好き。
でも、ピアノだけがどうしても苦痛。
それなら、保育士そのものを辞めたいのではなく、
「ピアノの負担が大きい今の働き方を変えたい」
のかもしれません。



ここを整理すると、保育士を辞める以外の選択肢も見えてきます。
ピアノがつらくて「保育士を辞めたい」と感じているときは、ピアノだけが理由なのか、人間関係や仕事量などほかの負担も重なっているのか、一度整理してみることも大切です。
保育士を辞めるか迷ったときの考え方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
→【保育士を辞めたい理由10選|限界を感じたときの判断基準と職場の選び方】
ピアノの負担が少ない求人を探す
転職を考えるなら、給与や休日だけでなく、ピアノをどの程度使う職場なのかも確認しましょう。
求人によっては、ピアノスキルについて条件が書かれていることもあります。
ただし、求人情報だけでは実際の仕事内容までわからないことがあります。
園見学や面接では、
「日常の保育でピアノを使う頻度はどのくらいですか?」
「行事の伴奏はどのように担当していますか?」
「ピアノが苦手な職員へのフォローはありますか?」
など、具体的に確認しておくと安心です。
転職してから、
「前の園よりピアノを弾く機会が多かった……」
となってしまわないように、苦手なことだからこそ事前に確認しておきましょう。
ピアノを使わない保育士の働き方もある
保育士資格を活かせる仕事は、一般的な保育園だけではありません。
私が現在働いている病児保育もその一つです。
病児保育では、体調の悪い子どもが安心して過ごせるように関わることが中心です。
そして、私が現在働いている職場ではピアノを弾く必要がありません。
以前はあれほどピアノに悩んでいた私も、現在はピアノを弾かずに保育士資格を活かして働いています。
もちろん、すべての病児保育施設で仕事内容が同じとは限りませんし、病児保育には病児保育ならではの知識や大変さがあります。
それでも、
「ピアノが苦手だから保育士を辞めるしかない」
と考えている方には、保育士資格を活かせる別の働き方もあることを知ってほしいです。
→【保育士から病児保育士へ転職!必要な資格と仕事内容を見る】
転職するなら「ピアノが苦手」を条件にして探す
転職するとき、
「ピアノが苦手だと言ったら採用されないかも」
と考えて、隠したくなることもあるでしょう。
しかし、入職後に毎日のように伴奏を求められたら、同じ悩みを繰り返してしまいます。
だからこそ、次の職場ではピアノについて事前に確認しておくことが大切です。
自分から聞きにくければ、保育士向けの転職サービスを利用し、
「ピアノの負担が少ない職場を探しています」
と希望を伝えて求人を探す方法もあります。
転職サービスによって求人地域やサポート方法などが異なるため、サービスの比較についてはこちらの記事にまとめています。
今すぐ転職すると決めていなくても、
「ピアノをあまり使わずに働ける職場はあるのかな?」
と求人を見てみることで、今の園以外の選択肢を知ることができます。
まとめ|ピアノが苦手でも保育士を諦めなくていい


ピアノが弾けないからといって、
「保育士に向いていない」
と自分を責める必要はありません。
私もピアノが弾けない状態で30代から保育士になり、仕事をしながら少しずつ練習してきました。
ピアノは今でも得意ではありません。
それでも、読み聞かせなど自分ができる保育を増やしながら仕事を続け、現在はピアノを使わない病児保育で保育士資格を活かして働いています。
だからこそ伝えたいのは、
ピアノが得意なことと、良い保育士であることは同じではない
ということです。
ピアノが苦手なら、弾きやすい方法を考える。
周囲に相談する。
自分の得意な保育を伸ばす。
それでもつらければ、ピアノの負担が少ない職場や、ピアノを使わない働き方を探してみる。
選択肢は一つではありません。
「子どもと関わる仕事は好き」
という気持ちが残っているなら、ピアノだけを理由に大好きな保育の仕事まで諦める前に、自分に合った働き方を探してみてください。









