こんにちは!
現役の病児保育士かもんです。
病児保育って、子どもたちどんなことをして1日過ごしているの?
それに、何を持っていけばいいの?
保育園と同じものでいいのかしら・・・
病気の時にお子さんを預けるんですから、どんなことをして過ごすのか気になりますよね。
現役の病児保育士としての経験をもとに、持ってきてもらうと助かるものなどもお伝えしますね。
この記事では私の勤務する病児保育を参考に、受け入れ~お迎えまでの1日の流れを解説しつつ子供の過ごし方についても説明しようと思います。
この記事を読んでわかること
- 病児保育での子どもたちの過ごし方
- 病児保育に持っていくもの
病児保育について具体的に知ることで、実際にお子さんを預けるときのイメージがわきやすくなると思います。
病気のお子さんにお布団でゆっくり絵本の読み聞かせをしてあげませんか?
絵本ナビ
病児保育での子供たちの過ごしかた
まずは1日の流れを説明しますね。
朝 | 8時30分~ | 診察 受け入れ 自由遊び |
10時 | おやつ | |
11時30分 | 昼食 | |
昼 | 12時~ | お昼寝 体を休める |
15時 | おやつ | |
体調にあわせて遊ぶ | ||
夕方 | 順次~ | お迎え |
※必要があれば「服薬」「授乳」なども個人にあわせて行います。
では、ひとつずつ説明していきます。
受け入れ・診察について
利用される際は、必ず前日か当日の朝までにご利用の施設に連絡して、予約をとっておいてください。
まずは、医師の診察によって受け入れ可能か判断されます。
初診の人はここで時間がかかる場合が多いです。
できれば前日に一度受診しておくと、お預かりがスムーズになるかと思います。
裏ワザ
病児保育で利用する病院をかかりつけ医にすると、預かりOKになりやすいこともありますよ。
医師のOKが出たら、病児保育室でお預かりとなります。
子どもさんの受け入れ時に、担当の看護師・保育士と必ず確認してほしいことがいくつかあります。
- 症状
- けいれんの有無
- お薬
- アレルギーの有無
- 食事
- 排泄(トイトレ・おむつ)
- 緊急連絡先
- お迎え時間
- お迎えの人はだれか
朝はお仕事にいくのでみなさん急いでいますよね・・
でも、どれもお子さんを預かるうえでとても大切なことです。
しっかり確認させていただけると助かります。
病児保育は、通常の保育園や学校などと違って毎日通われているわけではありませんよね。
初めてのお子さんや、数か月ぶりに会うお子さんもたくさんいます。
成長とともにいろんな変化もあると思いますので、受け入れ時の確認にはお時間をさいていただけるとありがたいです。
お預かりの時は、体調の悪さと不安で泣いてしまうお子さんが多いケロ・・
心配だと思うケロが、なるべく明るくササっとお渡ししてもらえたほうが、子どもたちの切り替えも早いケロよ~
お薬について
解熱剤などのとん服は、6~8時間は間隔を空ける必要があります。
使用した際は、必ずお伝えください。
他の病院で処方されたお薬、当日処方されたお薬、塗り薬、など必ず確認しましょう。
お薬は間違いがあるとたいへん!
飲む時間や飲ませ方も一緒に確認できると安心ケロ~
お薬は、お子さんによって好き嫌いがあると思います。
こうじゃないと飲まない!って飲み方があればお伝えくださいね。
遊びについて
病気の子どもたち、どんなことをしてお部屋ですごしているの?
症状にもよりますが、遊ぶ元気のある子はお部屋でなるべく安静に遊ぶよう見守っています。
基本、走ったり大きい声を出したりせず落ち着いた気持ちでゆっくり遊べるよう見守ります。
起きているのがしんどい子は布団に横になってもいいよう配慮します。
例としてどんな遊び・おもちゃがあるかリストアップしてみます。
- ブロック
- パズル
- ミニカー
- 絵本
- 知育系のおもちゃ
- 積み木
- ぬり絵
- ままごと
などなど・・・。
月齢にあわせて、いろいろな遊びを用意しています。
必要があれば、DVDをみて過ごすこともあります。
病児保育はあくまでも、病気のお子さんをお預かりして回復に努めるよう安静に過ごす場所です。
保育園や学校とおなじような対応ではないことも多々あります。
トイトレ中でも、体調面を考えてオムツですごしてもらうこともあるケロよ。
食事も体調をみて基本食べられるだけでいいよ~というスタンスです。
食事について
食事は各施設によってだいぶ内容が違うので、事前にご利用の施設に確認してください。
ここでは、私の勤める病院を参考にしてみましょう。
- 各アレルギー食に対応(卵、小麦、乳、甲殻類、果物・・etc)
- 各月齢の離乳食対応(離乳前期・中期・後期・完了期)
- 持参のミルク対応
- 下痢食対応(おかゆ、消化の良いおかず)
- おかず小さく刻む・麺短く・・など細かく対応
私が勤めているのは個人病院でアレルギー専門医もいるため、食事の対応は他の施設よりも充実しているとおもいます。
印象としては、個人病院のほうが大きい病院より食事の面では対応の幅が広いようです。
施設によってはアレルギー食はない・離乳食は持参で・・などの場合もあります。
お昼寝について
昼食後、お昼寝の時間があります。
体調もそんなに悪くなく、お昼寝が必要でない年齢のお子さんは(小学生など)お昼寝せず安静にして過ごすこともあります。
昼食中、昼食後に熱はあがりやすいため、保育士はお昼寝中は特に注意して様子を子供たちを見守ります。
鼻水や咳で寝苦しい子には頭を高くして寝かせたり、熱が高い子には氷枕をしたり、必要があれば医師に連絡したりと、細心の注意をはらいます!
その他にも、うつ伏せになっていないか、汗をかいていないか、など気がついたことがあれば記録しておきます。
いつも使っているタオルケットや、ぬいぐるみなどを持ってきてもらうと子どもたち安心できるケロ。
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お迎えについて
事前にお伝えいただいているお迎え時間・お迎えの人に変更がある場合は、お迎え前に必ずご連絡ください。
帰りの準備や、記録用紙の記入など、スムーズにお帰りいただけるよう準備する必要がありますので、お迎えは必ず予定時間にお願いします。
予定時間と違う場合は事前にご連絡くださいね。
急なおじいちゃん・おばあちゃんにお迎え変更も、事前に連絡していれば問題ないんだね!
*お願い*
子供たち、体調の悪い中慣れない場所で1日よくがんばったと思うので、お家に帰ったらたくさん甘えさせてあげてくださいね。
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病児保育に持っていくものは?
ここでも、私の勤める病院を参考に紹介していきます。
- 食事用エプロン
- タオル1枚
- 着替え
- 紙おむつ
- おしりふき
- 水筒
- ビニール袋(汚れものいれ)
- 好きなおもちゃ
- ゼリーや軽食(食欲がない場合)
- お薬(他院で処方されたものがあれば)
- ミルク・哺乳瓶(必要であれば)
- 母子手帳・お薬手帳
持ち物もこれでばっちりだわ!
その他にも、お子さんの年齢や病状にあわせて必要なものがあると思います。
お昼寝のときにあると安心するお気に入りのタオルケットやぬいぐるみ、食欲がないとき用のゼリーやイオン飲料など。
このようなものを持ってきてもらえると、症状や精神面の変化にも対応できるので子どもたちも安心できるかと思います。
少しでも快適に安心して子どもたちが過ごすことができる環境。
病児保育は、そうあるべきだと私は考えています。
病児保育は子供も親も最初は不安!
病児保育で子供が毎回泣いちゃうんだけど・・
病児保育で泣く子はとっても多いです。
ふだん保育園や幼稚園に行くときは全然泣かないのに、病児保育で大泣きする子供はたくさんいます。
病児保育で子供が泣く理由
- 体調が悪い
- 病院が嫌い・怖い
- 知っている人がいなくて不安
- 慣れない場所で何をするかわからず不安
体調が悪いときに知らない場所に預けられて、パニックになる子もいます・・
保護者の方はとても心配されると思いますが、お預かりするスタッフもプロです。
あとは任せた!ぐらいの気持ちでお任せいただければと思います。
まとめ:病児保育を利用するときはお母さんが不安な顔をするのが一番NG!
なんとなく、病児保育の流れや子どもたちの過ごし方がイメージできたでしょうか?
もう一度簡単にポイントをまとめてみます。
- 病児保育を利用する前日に診察を受けておくと当日の預かりがスムーズ
- 預かり時の担当者への伝達は丁寧に(アレルギーや薬については特に重要)
- 保育園や幼稚園と同じ対応ができないこともある
- お迎えの人や時間の変更は必ず連絡をいれる
- 子供が泣いてもドーンと構える
子どもが病気のときはただでさえお母さんたちも心配ですよね。
でもその不安な気持ち、子供は敏感に感じ取ってしまいます。
不安な気持ちや相談なども、病児保育のお迎え時に保育士や看護師に伝えてもらっても大丈夫!
子供も大人も少しでも安心して病児保育を利用してもらえることが何より大切です。
ここではすべて、私の勤める病院を参考に解説させていただきました。
施設によって詳細は違うので、病児保育をご利用の前に必ず利用予定の施設のホームページなどをご確認くださいね!
病児保育のことが少しわかって、なんだか安心したよ。
でも、ほかの子の病気がうつったりしないのかしら・・
わかるケロ・・
病児保育ってほんとに安全ケロか~~?
みなさん、まだまだ不安なことありますよね。
別記事で、病児保育のデメリットや利用するときの注意点などもまとめています。
ぜひ参考にしてください☆