
病児保育なら、病気の子どもはどんな症状でも預かってもらえるの?



インフルエンザや嘔吐・下痢があっても利用できる?



病児保育を利用したことがない人は疑問だらけですよね。
仕事を休めない日に病児保育を利用しようと思っても、どんな病気まで預かってもらえるのか分からないと不安ですよね。
結論からいうと、病児保育だからといって、すべての病気・症状の子どもを預かれるわけではありません。
私は現在、小児科で病児保育士として働いていますが、実際の現場でも子どもの症状や感染症の種類、その日の受け入れ状況などによって、利用をお断りするケースがあります。
ただし、
「インフルエンザだから絶対に利用できない」
「38℃以上だから預けられない」
というように、病名や体温だけで全国一律に決まっているわけではありません。
病児保育施設によって、対象年齢や受け入れ基準、隔離できる部屋の数、職員体制などが異なるためです。
この記事では、現役病児保育士としての経験をもとに、
- 病児保育で預かれないことがある病気・症状
- 病気以外の理由で受け入れできないケース
- インフルエンザや胃腸炎などの感染症は利用できるのか
- 利用前に確認しておきたいこと
を分かりやすく解説します。
「いざというとき、病児保育を利用できるのかな?」と心配な方は、ぜひ参考にしてください。
注意
病児保育の受け入れ基準は施設によって異なります。
この記事では私が病児保育士として経験したケースも紹介しますが、実際に利用する際は、必ず利用予定の病児保育施設へ最新の受け入れ条件を確認してください。
病児保育で預かれない病気・症状は?


病児保育は、発熱や咳、感染症などで通常の保育園や幼稚園に登園できない子どもを預かるためのサービスです。
そのため、「病気だから病児保育を利用できない」ということはありません。
むしろ、病気の子どもを預かることを前提としています。
ただし、
- 症状が重く、病児保育で安全に過ごすのが難しい
- ほかの子どもへの感染リスクに施設が対応できない
- 医療的な対応が必要
- 感染症ごとに隔離する部屋を確保できない
などの場合は、受け入れが難しくなることがあります。
また、同じ病気であっても、
「Aの病児保育では預かってもらえたけれど、Bでは利用できなかった」
ということもあり得ます。



同じ施設でも、その日の子どもの症状や利用状況によって受け入れ判断が変わる場合があります。
そのため、「この病気なら絶対に利用できる・できない」と病名だけで判断しないことが大切です。
「そもそも病児保育ってどんなサービス?」「料金や利用方法も知りたい」という方は、こちらの記事で病児保育の基本から詳しく解説しています。
症状が重く全身状態が悪い場合
病児保育では、発熱や咳、鼻水などの症状がある子どもを預かります。
しかし、症状が重く、保育よりも医療的な対応や家庭での看護が必要と判断される場合は、受け入れが難しくなることがあります。
私が働いている病児保育でも、たとえば、
- 嘔吐を何度も繰り返している
- 水分をほとんど取れない
- ぐったりしている
- 激しい下痢を繰り返している
- けいれんを起こした直後
- けいれんなどのリスクが高い状態
などの場合は、医師の診察結果やそのときの子どもの状態によって、お預かりが難しいと判断されることがあります。
ここで覚えておいてほしいのは、「熱が何度なら利用できる」という数字だけで判断されるわけではないということです。
例えば同じ39℃でも、水分が取れていて比較的元気な子と、ぐったりして水分も取れない子では状態が違います。
私たち病児保育士も、体温だけを見るのではなく、
「水分は取れているかな?」
「顔色はどうかな?」
「呼びかけへの反応は?」
「いつもと比べて元気はあるかな?」
など、子どもの様子を見ながら保育しています。
病児保育は病気の子どもを預かる場所ですが、医療機関そのものではありません。
子どもの状態によっては、病児保育で一日過ごすより、医療機関での治療や家庭での看護が必要になることがあります。
感染力が強く施設で対応できない病気
感染症の場合も、施設の受け入れ基準によって利用できないことがあります。
例えば、
- 麻しん(はしか)
- 水痘(水ぼうそう)
- 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
- インフルエンザ
- 新型コロナウイルス感染症
- 感染性胃腸炎
などです。
ただし、ここで注意してほしいのは、
「感染症にかかったら病児保育は利用できない」
という意味ではないことです。



はしかとコロナ以外は、私の働く病児保育でも環境が整っていれば受け入れ可能です。
では、なぜ同じ感染症でも預かれる場合と預かれない場合があるのでしょうか。
その理由の一つが、病児保育施設の隔離環境です。
病児保育では、感染症の種類などによって、ほかの子どもと部屋を分けて保育することがあります。
そのため、感染症そのものが受け入れ対象になっていても、その日の部屋の使用状況などによって利用できないことがあります。
また、子どもの症状が重い場合は、感染症の種類に関係なく受け入れが難しくなることもあります。
私が病児保育で働いていても、
「病名だけなら受け入れられるけれど、今日の利用状況では難しい」
というケースがあります。
「前回インフルエンザで利用できたから、今回も大丈夫だろう」と考えず、その都度確認することをおすすめします。
隔離保育が必要でも部屋を確保できない場合
病児保育を利用したことがない方には、少し分かりにくいのが隔離保育です。
病児保育では、複数の病気の子どもを同じ日に預かることがあります。
そのため、感染症の種類や子どもの状態によっては、ほかの子どもと別の部屋で過ごしてもらう必要があります。
例えば、ある感染症の子どもをすでに隔離室で預かっていて、別の感染症の子どもと一緒に保育できない場合。
このようなケースでは、病児保育全体の定員には空きがあっても、
「隔離できる部屋がないため受け入れできない」
ということがあります。
私が働いている現場でも、単純に「あと1人分空いているから預かれる」と判断できるわけではありません。
その日に、
どのような病気の子が利用しているのか
どの部屋を使っているのか
職員をどのように配置できるのか
などを考えて受け入れを判断することがあります。
これは病児保育の予約が、通常の保育園とは少し違うところです。
そのため、病児保育を利用するときは、空き状況だけではなく病名や症状も正確に伝えることが大切です。
「病児保育でほかの子の病気がうつらない?」と心配な方もいると思います。
病児保育での感染リスクや、施設で行われている感染対策についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
病児保育で「病気以外」の理由で預かれないケース
ここまで、病児保育で預かれないことがある病気や症状について説明してきました。
しかし、実際に病児保育で働いていると、病気そのものには問題がなくても利用できないケースがあります。
「病児保育の対象になる病気なのに、なぜ断られたの?」
と思うかもしれません。
主な理由を見ていきましょう。
定員がいっぱいになっている
病児保育には、一日に受け入れられる子どもの人数に限りがあります。
特に、
- インフルエンザが流行している時期
- 感染性胃腸炎が増える時期
- 連休明け
などは、予約が集中することがあります。



最近は「とびひ」や「手足口病」が流行って、連日満員の日が多かったケロ~
病児保育を利用したい保護者の方にとって、
「病気の子を預かる施設なのに、予約がいっぱいなの?」
と思うかもしれません。
しかし、病児保育は通常の保育園と比べても、一人ひとりの体調を細かく確認しながら保育する必要があります。
さらに感染症によって部屋を分ける必要もあるため、受け入れられる人数には限りがあります。
施設によっては、キャンセル待ちを受け付けていることもあります。
病児保育を利用する可能性がある場合は、元気なときに、
- 予約は何時からできる?
- 前日予約はできる?
- 当日予約はできる?
- キャンセル待ちはある?
- 事前登録は必要?
を確認しておくと安心です。
「子どもが熱を出してから初めて病児保育を調べる」のではなく、元気なうちに登録だけ済ませておくことをおすすめします。



事前に登録しておくと、利用したいときにバタバタしなくて済むぞい。
職員体制によって受け入れ人数が減ることがある
病児保育では、子どもの安全を守るために必要な職員体制を整えて保育します。
そのため、施設自体に空きがあったとしても、職員の人数やその日に利用する子どもの状態によって、受け入れ人数を減らすことがあります。
例えば、
「この子は体調の変化を特に注意して見ておく必要がある」
「感染症ごとに部屋を分けなければならない」
という場合には、職員もそれぞれの部屋に配置する必要があります。
つまり、
「定員6人だから、毎日必ず6人まで預かれる」
とは限らないということです。
これは、私自身が病児保育で働くようになって実感したことの一つです。
保護者の方から見ると「まだ空いているように見える」場合でも、安全に保育するために受け入れ人数を調整していることがあります。



1歳児ばかりで隔離保育が必要な子どもがいる場合には、定員減らすこともあります。
子どもの既往歴や必要な情報を確認できない
病児保育では、安全に子どもを預かるために現在の症状だけでなく、これまでの病気や治療について確認することがあります。
例えば、
- アレルギー
- 熱性けいれんの有無
- これまでにかかった病気
- 現在服用している薬
- 過去の治療歴
- 今回受診した医療機関や診断内容
などです。
こうした情報は、病児保育中に子どもの体調が変化したときにも重要になります。
必要な情報が確認できず、施設側が安全に保育できないと判断した場合には、受け入れが難しくなることがあります。
初めて病児保育を利用するときは、施設から指定された書類に加えて、必要に応じて母子手帳やお薬手帳などを準備しておくと安心です。
他院を受診している場合は、
「いつ受診したか」
「どのような診断だったか」
「どんな薬が処方されたか」
などを伝えられるようにしておきましょう。



とても重要なことなので、必ず情報を共有してほしいです!
特別な医療的ケアが必要な場合
持病があるからといって、必ず病児保育を利用できないわけではありません。
ただし、保育中に特別な医療的ケアや継続的な観察が必要で、施設の職員や設備では安全に対応できない場合は、受け入れが難しくなることがあります。
どこまで対応できるかは、施設によって大きく異なります。
そのため、持病や医療的ケアがある子どもの場合は、
「熱が出たので今日初めて利用したい」
という段階で相談するのではなく、元気なときに一度施設へ確認しておくことをおすすめします。
事前登録の際に、
「このような持病があります」
「普段この薬を使っています」
「体調を崩したときはこのような症状が出ることがあります」
と伝えておけば、実際に病気になったときにも利用できるか判断してもらいやすくなります。
受け入れ対象年齢に入っていない
病児保育施設によって、利用できる子どもの年齢は異なります。
特に注意したいのが、低月齢の赤ちゃんです。
「病児保育だから0歳から利用できるだろう」
と思うかもしれませんが、施設によっては利用開始月齢が決められています。
私が病児保育で経験したケースでも、月齢が小さいことに加えて、水分摂取などに心配がある場合には、受け入れが難しいことがありました。
また、病児保育によっては対象となる年齢の上限も異なります。



私の働く病児保育では、1歳~小学校6年生までをお預かりできます。
育休から復職する予定がある方は、復職してから慌てて調べるのではなく、
「何か月から利用できるのか」
を事前に確認しておくと安心です。
必要な診察や検査を受けられない場合
病児保育施設によっては、利用前に医師の診察や所定の書類が必要になります。
また、子どもの症状によっては、医師が検査などを必要と判断する場合もあります。
診察や検査の結果は、
病児保育で安全に預かれる状態なのか
ほかの利用児とどのように保育するのか
を判断する材料になります。
そのため、施設が利用に必要としている診察・書類などを準備できない場合には、受け入れできないことがあります。
「病児保育を予約したから必ず預かってもらえる」と考えるのではなく、最終的には子どもの状態や施設の利用基準によって判断されると考えておきましょう。
インフルエンザ・胃腸炎などは病児保育に預けられる?


「インフルエンザでも病児保育を利用できる?」
「胃腸炎で下痢をしているけれど大丈夫?」
病児保育を利用するとき、病名ごとの受け入れ可否が気になる方は多いと思います。
結論からいうと、同じ病気でも、預かれる施設と預かれない施設があります。
さらに、普段は受け入れている病気でも、
- 子どもの症状が重い
- 隔離する部屋が空いていない
- その日に別の感染症の子どもが利用している
- 必要な職員体制を確保できない
といった理由で利用できない場合があります。
そのため、以下の表はあくまで目安として確認してください。
| 病気・症状 | 病児保育の利用 | 注意したいこと |
|---|---|---|
| 風邪・発熱 | 利用できる施設が多い | 全身状態が悪い場合は不可になることも |
| インフルエンザ | 施設によって異なる | 隔離環境や発症時期などを確認 |
| 感染性胃腸炎 | 施設によって異なる | 嘔吐・下痢が激しい場合は難しいことも(脱水の恐れ) |
| アデノウイルス | 施設によって異なる | 症状や病型、隔離環境によって判断 |
| 水ぼうそう | 施設によって異なる | 感染対策上、受け入れ不可の場合も |
| おたふくかぜ | 施設によって異なる | 隔離環境などを確認 |
| 新型コロナ | 施設によって異なる | 最新の施設基準を確認(不可の場合が多い) |
| 麻しん(はしか) | 受け入れ不可の場合がある | 感染力が非常に強いため施設へ必ず確認 |
「この病気なら絶対に預けられる」という全国共通の一覧はありません。
病児保育を利用するときは、病名だけでなく、現在の症状も正確に伝えることが大切です。
インフルエンザでも病児保育を利用できる?
インフルエンザの子どもを受け入れている病児保育施設はあります。
ただし、すべての施設で利用できるわけではありません。
インフルエンザはほかの利用児への感染を防ぐため、別室での保育が必要になることがあります。
そのため、
「インフルエンザを受け入れている施設だけれど、今日は隔離室が空いていない」
という理由で利用できないケースもあります。
また、熱が高くぐったりしている、水分が取れないなど、子どもの全身状態によっては受け入れが難しいこともあります。
「インフルエンザ=利用できる・できない」と病名だけで判断せず、施設へ連絡し、
「いつ発症したか」「現在の体温」「食事や水分が取れているか」
などを伝えましょう。



重症化の恐れもあるので、全身状態をよく観察してから受け入れの可否を決めるぞい。
感染性胃腸炎でも預けられる?
嘔吐や下痢を伴う感染性胃腸炎についても、受け入れ基準は施設によって異なります。
病児保育で対応している施設もありますが、
- 嘔吐を繰り返している
- 激しい水下痢が続いている
- 水分が取れない
- ぐったりしている
などの場合には、病児保育での保育が難しいことがあります。
私が現場で子どもを見るときも、
「胃腸炎という病名だからどうするか」
だけではなく、
その子が今どのくらい水分を取れていて、どの程度元気があるか
という状態を見ることがとても大切です。
病名が同じでも、一人ひとり状態は違います。
アデノウイルスでも病児保育を利用できる?
アデノウイルスの場合も、施設や症状によって受け入れ判断が異なります。
アデノウイルスにはさまざまな症状があり、発熱やのどの痛み、目の症状などが出ることがあります。
そのため、
「アデノウイルスだから利用できる」
「アデノウイルスだから絶対利用できない」
とは一律にいえません。
私が働く現場でも、病名だけではなく、子どもの状態やほかの利用児との隔離が可能かなどを含めて判断します。
アデノウイルスで病児保育を利用するときの条件や注意点については、こちらの記事で詳しく紹介しています。


水ぼうそうやおたふくかぜは?
水ぼうそうやおたふくかぜなど、感染力のある病気についても施設によって対応が異なります。
感染症ごとに部屋を分けて保育できる施設であれば対応できる場合がありますが、隔離設備がない施設では利用できないこともあります。
また、すでに別の感染症の子どもが隔離室を使用している場合には、定員に空きがあっても断られるケースがあります。
利用前には、
「○○と診断されていますが利用できますか?」
と必ず施設へ確認してください。



行ってみて断られると慌てるから、事前に問い合わせしておいたほうがよさそうね!
麻しんなど感染力が非常に強い感染症は注意
麻しん(はしか)のように感染力が非常に強い感染症では、病児保育施設の感染対策上、受け入れできない場合があります。
こうした感染症については、自己判断で施設へ連れて行かず、必ず事前に電話などで病名や症状を伝えましょう。
病児保育では、利用する子どもだけでなく、ほかの利用児や職員への感染拡大を防ぐことも大切です。
病児保育を断られないために事前に確認しておきたいこと
病児保育は、子どもが病気になってから慌てて探すよりも、元気なうちに準備しておくことがとても大切です。
私自身、病児保育で働いていると、
「今日初めて利用しようと思ったけれど、登録が必要だった」
「必要な書類を持っていなかった」
「対象年齢ではなかった」
というケースに出会うことがあります。
もちろん、準備をしていれば必ず利用できるというわけではありません。
その日の子どもの状態や定員によって利用できないこともあります。
それでも、事前に確認しておけば、いざというとき慌てる可能性を減らせます。
元気なうちに事前登録しておく
病児保育施設によっては、利用前に事前登録が必要です。
子どもが高熱を出している日に、
「まず登録用紙を書いてください」
となると、保護者の方にとっても大きな負担ですよね。
病児保育を今すぐ利用する予定がなくても、
「いつか使うかもしれない」
と思っているのであれば、元気なうちに登録方法を確認しておきましょう。



登録自体は無料のところが多いケロ!
特に育休から復職する前は、病児保育について調べておくおすすめのタイミングです。
利用できる年齢・病気を確認する
病児保育施設によって、
- 対象年齢
- 受け入れ可能な病気
- 利用できない症状
- 隔離できる感染症
などは異なります。
できれば、
「どんな病気でも預かってくれますか?」
と聞くのではなく、
「インフルエンザは利用できますか?」
「胃腸炎の場合は?」
「低月齢でも大丈夫ですか?」
など、自分が気になるケースを具体的に確認しておくと安心です。
予約方法とキャンセル方法を確認する
病児保育では予約が必要な施設が多くあります。
確認したいのは、
- 何時から予約できるか
- 前日予約できるか
- 当日でも空きがあれば利用できるか
- Web予約か電話予約か
- キャンセル待ちはあるか
- キャンセルは何時までか
などです。
感染症が流行する時期には予約が集中することもあります。
利用しなくなった場合は、キャンセル待ちの家庭が利用できるよう、早めにキャンセルの連絡をしましょう。
必要な書類や持ち物を確認する
病児保育を利用するときは、
- 医師連絡票
- 診療情報提供書
- 利用申込書
- 母子手帳
- お薬手帳
- 処方薬
などが必要になる場合があります。
ただし、必要なものは施設によって違います。
初めて利用する際に、
「この書類がないので今日は利用できません」
とならないよう、ホームページや電話で確認しておきましょう。
持ち物についてはこちらの記事でも詳しく紹介しています。
複数の病児保育施設を調べておく
これは私が特におすすめしたいことです。
自宅や職場から通いやすい病児保育を1か所だけ調べて安心してしまう方もいるかもしれません。
しかし、その施設が満員になることもあります。
また、
「この感染症には対応していない」
という場合もあります。
可能であれば、通える範囲で2~3か所程度の病児保育について、
場所・利用時間・予約方法・対象年齢・受け入れ疾患
を確認しておくと安心です。
実際に利用する施設を毎回変える必要はありません。
「第一候補が利用できなかったときの第二候補」を知っておくだけでも、子どもが突然発熱した朝の負担はかなり違います。
病児保育で預かれない病気についてよくある質問



実際よくある問い合わせをもとに、紹介します。
熱が何度以上だと病児保育を利用できない?
「39℃以上なら利用できない」など、全国一律の体温基準があるわけではありません。
施設によって受け入れ基準が異なりますし、体温だけではなく子どもの全身状態も重要です。
高熱でも水分が取れて比較的落ち着いている子もいれば、それほど高熱ではなくてもぐったりしている子もいます。
「○℃だから大丈夫」と自己判断せず、利用予定の施設へ現在の状態を伝えて確認しましょう。
インフルエンザは発症した翌日でも利用できる?
インフルエンザをいつから受け入れるかは、病児保育施設によって異なります。
発症日や診断日などを利用条件としている施設もあるため、
「昨日インフルエンザと診断された」
「発熱したのは○日前」
など、経過を正確に伝えて確認してください。



私の勤務先の病児保育でも、熱がある場合は発症から2日は受け入れしません。
登園停止中でも病児保育は利用できる?
通常の保育園や幼稚園に登園できない期間でも、病児保育の受け入れ条件を満たしていれば利用できる施設があります。
むしろ、通常の保育園などへ登園できない病気の子どもを預かることが病児保育の役割の一つです。
ただし、すべての感染症を受け入れているわけではありません。
利用予定の病児保育施設へ確認してください。
兄弟も一緒に病児保育へ預けられる?
兄弟も病気で、どちらも施設の利用条件を満たしていて定員に空きがあれば、利用できる場合があります。
一方、一人は病気だけれど、もう一人は元気という場合の扱いは施設によって異なります。
病児保育は基本的に、病気や病後で通常の保育が難しい子どもを対象とする事業です。
兄弟利用を考えている場合は事前に確認しましょう。



私の職場では、なんらかの症状がないとお預かりしていません。
予約できたら必ず預かってもらえる?
予約が取れたとしても、必ず利用できるとは限りません。
当日の診察などで、
- 症状が急に悪化している
- 病児保育での対応が難しい
- 想定していなかった感染症だった
などと判断されれば、利用できない場合があります。
「予約=受け入れ確定」とは限らないことを覚えておきましょう。



毎回子どもの状態をしっかり確認しているケロ。
まとめ|病児保育で預かれない病気は施設と子どもの状態で変わる


病児保育は病気の子どもを預かるサービスですが、すべての病気・症状で必ず利用できるわけではありません。
病児保育で受け入れが難しくなる主なケースには、
- 症状が重く全身状態が悪い
- 感染症に対応する隔離環境がない
- 定員に達している
- 必要な職員体制を確保できない
- 特別な医療的ケアが必要
- 対象年齢に入っていない
- 必要な診察や書類を準備できない
などがあります。
また、インフルエンザや感染性胃腸炎、アデノウイルスなども、
「この病気だから全国どこの病児保育でもOK・NG」
というものではありません。
私自身、病児保育士として働いていて、
同じ病気でも、その日の子どもの状態や隔離室、ほかの利用児の状況によって受け入れ判断が変わる
という場面を何度も経験しています。
だからこそ、いざ子どもが病気になったときに、
「病児保育を使えなかった……」
と慌てないよう、元気なうちに、
事前登録・対象年齢・対応疾患・予約方法・必要書類
を確認しておくことをおすすめします。
そして、実際に利用するときは病名だけでなく、
現在の体温・食事・水分・嘔吐や下痢の回数・子どもの元気の程度
なども施設へ正確に伝えてください。
病児保育は、仕事などの事情で自宅看護が難しい家庭を支える選択肢の一つです。
こども家庭庁も、保護者が家庭で保育できない病気・病後の子どもを病院や保育所等に付設されたスペースで預かる事業として案内しています。
「病気になってから初めて探す」のではなく、いざというときに頼れる場所として元気なうちに準備しておくと安心ですよ。
「病気の子どもを預けてまで仕事に行くのはかわいそうかな……」と罪悪感がある方へ。
現役病児保育士として、実際に預けられた子どもたちがどのように過ごしているのかをこちらの記事で紹介しています。








