「慣らし保育で給食をまったく食べない…」
「水分もとらず、どう関わればいいの?」
「このままで大丈夫?」
慣らし保育の時期、給食を食べない子への対応に悩む保育士さんはとても多いです。
特に水分まで拒否していると、心配や焦りも強くなりますよね。

泣いてる子がまったく水分をとらなかったら、さすがに心配・・



保育士あるあるですよね・・
でも実は、慣らし保育で給食を食べないのは珍しいことではありません。
この記事では、
✔ なぜ食べないのか
✔ 無理に食べさせるべきか
✔ 水分拒否への対応
✔ 保護者との連携のポイント
を、現場目線でわかりやすく解説します。
この記事がおすすめな人
- 慣らし保育で給食を食べない子への関わり方に悩む保育士さん
- 水分をとらない子どもへの対応が不安な方
- 「無理にでも食べさせるべき?」と迷っている方
- 保護者への伝え方に悩んでいる方
この記事を読むとこうなる
- 慣らし保育で食べない理由が整理できる
- 焦らずに対応する視点が持てる
- 具体的な関わり方が分かる
- 保護者と前向きに連携できる



対応するヒントになれば嬉しいケロ♪
慣らし保育で給食を食べないのはなぜ?


慣らし保育で給食を食べない子を見ると、
「好き嫌いが多いのかな?」
「家ではちゃんと食べているのに…」
「このままで大丈夫?」
と不安になりますよね。
でもまず大前提として知っておきたいのは、
慣らし保育で給食を食べないのは“よくある姿”だということ。
ここでは、その背景を丁寧に整理していきましょう。
環境の変化による強いストレス反応
慣らし保育は、大人が思っている以上に大きな出来事です。
子どもにとっては、
- 毎日一緒にいた保護者と突然離れる
- 見知らぬ大人に囲まれる
- 音・匂い・光などすべてが違う
- 生活リズムが急に変わる
という“非日常”の連続です。
強い緊張状態になると、体は「食べるモード」ではなく「身を守るモード」になります。
これは自律神経の働きによる自然な反応です。
大人でも、面接前や緊張する場面では食欲が落ちますよね。
子どもも同じで、安心できないと食べられないのです。



ある意味当たり前の反応じゃ!
愛着と食事は深く結びついている
乳幼児期の食事は、単なる栄養摂取ではありません。
- 抱っこされながら
- 優しく声をかけてもらいながら
- 目を合わせながら
そんな安心感の中で育まれています。
慣らし保育では、まだ保育士との信頼関係が十分に築かれていません。
その状態で「はい、食べようね」と言われても、心が追いつかないことがあります。
つまり「食べない」は、
✔ まだ安心できていない
✔ 心の準備ができていない
というサインでもあるのです。
家庭との食事スタイルの違い
「家では食べているんです」と言われることもありますよね。
でもよく聞いてみると、
- 家では抱っこで食べている
- 好きなもの中心の食事
- 食べさせてもらっている
- テレビを見ながら食べている
というケースも少なくありません。
園では、
- 椅子に座る
- 集団で同じ時間に食べる
- 自分でスプーンを持つ
など、求められることが増えます。
この“環境のギャップ”が負担になり、給食を食べないという行動につながることがあります。
感覚の違いによる戸惑い
慣らし保育では、味や食感の違いも大きな要因になります。
- 家より薄味に感じる
- 初めての食材が出る
- 食器やスプーンの感触が違う
- 周囲の音が気になって集中できない
特に感覚が敏感な子どもは、食事環境の変化に強い影響を受けます。
これはわがままではなく、感覚の個人差による自然な反応です。



繊細な子は食事もこだわりがありがち・・
けっして叱ったりせず、その子の特性を理解しましょう。
「食べない=困った子」ではない
慣らし保育で給食を食べないと、
「困ったケース」
「対応が難しい子」
という見方になってしまうこともあります。
でも実際は、
- 環境に慎重に適応しようとしている
- 心を守ろうとしている
- 状況を理解しようとしている
そんな一生懸命な姿なのです。



なんだかいじらしい・・
まずは「どうやって食べさせるか」ではなく、「なぜ今は食べられないのか」を理解すること。
この視点を持つだけで、関わり方は大きく変わります。
ほとんどの子は“安心”とともに食べ始める
多くの現場で共通しているのは、
- 泣かずに登園できるようになる
- 特定の保育士に笑顔を見せる
- 遊びに夢中になる時間が増える
こうした変化が見られると、自然と食事量も増えていくということ。
つまり、食事は“結果”であり、その前にあるのは安心と信頼関係なのです。
無理に食べさせる?慣らし保育で大切な基本姿勢


慣らし保育で給食を食べない子を前にすると、
「少しでも食べさせなければ」
「水分だけでも飲ませたい」
「このままだと体力がもたないのでは」
と焦る気持ちが湧いてきますよね。



脱水なんてことになったら大変ですもん!
食事は命に関わること。
だからこそ“食べさせなければ”という責任感が強くなるのは自然なことです。
でもここで一度立ち止まって考えたいのが、
慣らし保育の目的は何か?ということです。
慣らし保育の本当の目的とは
慣らし保育は、「給食を完食できるようにする期間」ではありません。
本来の目的は、
- 園という環境に慣れる
- 保育士と信頼関係を築く
- 安心して過ごせる時間を増やす
ことです。
安心できていない状態で食事だけを求めても、子どもの心はついてきません。
食事は“結果”。
その前にあるのは「安心」と「信頼」です。
この順番を見失わないことが、とても大切です。
「量」よりも「安心」を優先する理由
緊張状態にある子どもは、常に周囲を警戒しています。
その状態で、
「一口だけでも食べよう」
「がんばってみよう」
と繰り返されると、食事の時間がさらに緊張の場になってしまうことがあります。
すると、
- 食卓=プレッシャーの場
- 給食=嫌な時間
というイメージが形成されてしまう可能性もあります。
慣らし保育の段階では、
✔ 食事の場にいられた
✔ 泣きながらでも席に座れた
✔ 食器に触れられた
これだけでも十分な前進です。
「食べた量」ではなく、「安心できた度合い」に目を向けることで、関わりがぐっと柔らかくなります。



小さな進歩でも大きな一歩です!
無理強いがもたらすリスク
無理に食べさせようとすると、次のようなリスクがあります。
① 食事そのものへの拒否感が強まる
押し込まれる、しつこく勧められる経験は、食事=嫌なものという記憶につながりやすいです。
② 嘔吐・むせ込み・誤嚥の危険
泣きながら口に入れられると、誤嚥や嘔吐のリスクも高まります。
③ 保育士との信頼関係が揺らぐ
「この先生は無理にさせる人」という印象が残ると、その後の関係づくりにも影響します。
慣らし保育は関係づくりのスタートライン。
信頼関係が築けず苦手意識や不信感を抱いてしまうと、関係の回復に時間がかかることもあります。


スモールステップという考え方
では、どう関わればよいのでしょうか。
ポイントは、スモールステップで進めることです。
いきなり「食べる」を目標にするのではなく、
1日目:席に座る
2日目:泣きながらでも食事の場にいる
3日目:スプーンを持つ
4日目:食べ物に触れる
5日目:なめてみる
というように、小さく刻んでいきます。
そしてその都度、
「座れたね」
「持てたね」
「触れたね」
と具体的に認めることが大切です。
成功体験は、子どもの中に「やってみようかな」という気持ちを育てます。
保育士の“気持ちの余裕”が鍵になる
実は、子ども以上に大きな影響を与えるのが、保育士の気持ちの状態です。
「食べさせなきゃ」と力が入っていると、
- 声が強くなる
- 表情が固くなる
- 何度も繰り返し勧めてしまう
ということが起こりやすくなります。
子どもはその微妙な変化を敏感に感じ取ります。
逆に、
「今日は食べなくても大丈夫」
「今は安心づくりの時間」
と腹をくくれたとき、空気がやわらぎ、子どもの表情も変わることがあります。



子供は素直ですからね!
“食べない時間”も大切な経験
慣らし保育の数日間、あるいは数週間、食事量が少なくても、多くの場合は安心感の積み重ねとともに変化が見られます。
泣く時間が減り、
遊ぶ時間が増え、
特定の保育士に甘えられるようになった頃。
ふとした瞬間に、
「ぱくっ」
と口に入れる日がやってきます。
それは、安心が土台にできたサインです。
園全体で共通理解を持つ
一人の担任だけが「無理に食べさせない」と思っていても、周囲が違う対応をしていれば子どもは混乱します。
- 職員間で方針を共有する
- 「今は安心優先」という共通認識を持つ
- 経過を記録し、変化を可視化する
チームで支えることも、基本姿勢の一部です。
慣らし保育で水分・給食を食べない子への具体的な関わり方


ここからは、実際の保育現場で「どう関わるか」を具体的に整理していきます。
慣らし保育で給食を食べない、水分もとらない姿を見ると、「何とかしなければ」と気持ちが急きがちです。
でも大切なのは、“食べさせるテクニック”よりも“安心を積み重ねる関わり”。
すぐにできる工夫を、場面ごとに見ていきましょう。
水分をとらないときの対応
水分拒否は特に心配になりますよね。
まずは冷静に、体の状態を確認します。
① 脱水のサインをチェック
- 尿の回数はいつも通りか
- 唇や口の中が乾いていないか
- ぐったりしていないか
- 泣き疲れていないか
慣らし保育中は滞在時間が短い場合も多いため、数時間飲まない=即危険とは限りません。
ただし明らかな変化があれば、すぐに保護者へ共有します。
② “飲ませる”より“触れさせる”
「飲もうね」と何度も勧めるよりも、
- コップに触れる
- ストローをくわえる
- 口元に近づける
だけでも十分なステップです。
まずは“拒否を強めないこと”を優先します。



子どもが嫌がることを強要するのは絶対にNGケロ!
③ 家庭のアイテムを活用
- いつも使っているマグ
- 好きなキャラクターのコップ
- 飲み慣れたお茶の種類
慣れた物は、子どもにとって大きな安心材料になります。
食事前から始まっている「関係づくり」
実は、給食の時間だけ頑張っても効果は限定的です。
午前中の遊びの中で、
- 1対1で関わる時間を増やす
- 名前をたくさん呼ぶ
- 抱っこやスキンシップを大切にする
「この先生と一緒なら安心」と感じられる関係づくりが、食事につながります。
食事は切り離された時間ではなく、1日の積み重ねの結果なのです。
食事場面の環境を整える
集団の中では緊張が強まる子もいます。
① 座る位置を工夫する
- 出入口から離れた落ち着く席
- 信頼している保育士の近く
② 刺激を減らす
- 騒がしすぎない空間
- 声かけを最小限に
③ 表情と声のトーンを意識する
「食べようね」よりも
「ここにいようね」「一緒にいようね」
関わりの目的を変えるだけで、空気がやわらぎます。
スモールステップを“具体化”する
スモールステップは、さらに細かく設定できます。
- 椅子に座る
- 食器を見る
- 食器に触れる
- スプーンを持つ
- 食べ物をつつく
- なめる
- 口に入れる
- 飲み込む
どの段階にいるのかを把握すると、「全然食べていない」という見え方が変わります。
実は前進していることも多いのです。
好きなものから始める
家庭での食事状況を確認し、
- 好きな食材
- 食べ慣れた味
- やわらかい食感
から試してみましょう。
園の方針とのバランスもありますが、慣らし保育中は“成功体験優先”という視点も大切です。
一口食べられた経験が、次につながります。
「比較」と「急かし」に注意
つい出てしまいがちな言葉があります。
- 「みんな食べてるよ」
- 「一口だけがんばろう」
- 「早くしないと終わっちゃうよ」
これらはプレッシャーになりやすい言葉です。
慣らし保育では、
周囲と比べない・急がせないことが鉄則です。
昨日のその子と比べて、少しでも前に進んでいれば十分です。
記録をとり、変化を“見える化”する
食べない期間は長く感じます。
でも記録を振り返ると、
- 初日は席にも座れなかった
- 3日目は泣き止む時間が増えた
- 5日目はスプーンを持てた
という小さな変化が見えてきます。
保育士自身の安心にもつながりますし、保護者への説明にも役立ちます。
ケース別のヒント
■ 0歳児
・抱っこや膝上での食事を検討
・スキンシップを優先
・哺乳や水分は家庭のリズムを尊重



信頼関係の構築がなにより大切!
■ 1歳児
・自分で持ちたい気持ちを尊重
・手づかみOKにする柔軟さ
・好きな担任との固定的関わり



その子に合わせた対応を心がけるケロ☆
■ 2歳児
・「自分で決めたい」気持ちを尊重
・選択肢を与える(どっちにする?)
・成功を大きく認める



プライドをくすぐるという小技も使えるぞい!
年齢によってアプローチは少しずつ変わります。
保護者とどう連携する?不安を減らす伝え方


慣らし保育で給食を食べない、水分もとらない――。
実は、子どもと同じくらい不安を抱えているのが保護者です。
「園で迷惑をかけていないかな」
「家でちゃんとしつけできていないのかな」
「このまま通わせて大丈夫?」
そんな思いを抱えながら、お迎えに来ていることも少なくありません。
だからこそ、伝え方ひとつで安心にも不安にもなるのがこの時期です。
ここでは、保護者との連携を深めるための具体的なポイントを整理します。



保護者の不安を和らげることが、子供にもいい影響を与えるはず!
「食べませんでした」だけで終わらせない
事実として伝えることは大切です。
しかし、
「今日はほとんど食べませんでした」
「水分も拒否していました」
これだけで終わると、保護者の頭の中には“不安”だけが残ります。
大切なのは、経過と変化をセットで伝えることです。
例
- 「今日は食べませんでしたが、席には座ることができました」
- 「水分は飲みませんでしたが、コップには触れられました」
- 「最初は泣いていましたが、最後は落ち着いていました」
“できなかったこと”の中にも、必ず“できたこと”があります。
そこを言葉にして届けることが、安心につながります。
保護者の気持ちを受け止める姿勢
保護者から、
「家では食べているんです」
「どうしたらいいでしょうか」
と聞かれることもあります。
そんなときは、すぐにアドバイスをするよりも、
「心配になりますよね」
「初めての環境で頑張っているんですね」
と、まず気持ちを受け止めることが大切です。
否定せず、評価せず、寄り添う。
この姿勢が信頼関係の土台になります。
家庭の情報を具体的に聞く
連携は一方通行ではありません。
次のようなポイントを具体的に聞いてみましょう。
- 家ではどんな姿勢で食べていますか?
- どんな声かけをしていますか?
- 好きな食材は?
- 飲み物は何をどれくらい?
- 食事時間はどんな雰囲気ですか?
「家ではどうですか?」だけではなく、具体的に聞くことでヒントが見えてきます。
例えば・・
・家では抱っこ
・家では好きなもの中心
・家では甘い飲み物
などが分かれば、園での対応の方向性も整理しやすくなります。



お家でのありのままの姿を話してくれるように、保護者と信頼関係を築くことが重要です。
見通しを伝えることで不安を減らす
保護者が一番知りたいのは、
「いつまで続くのか」
「大丈夫なのか」
という見通しです。
そこで、
- 慣らし保育ではよくあること
- 個人差が大きいこと
- 安心できると自然に食べ始める子が多いこと
を具体的に伝えます。
例
「今はまだ緊張が強い時期なので、まずは安心できる時間を増やしていきますね。慣れてくると少しずつ食べられる子が多いですよ」
この一言で、保護者の表情が和らぐことがあります。
園と家庭で“同じ方向”を向く
重要なのは、
「園がなんとかする」でも
「家庭でどうにかしてください」でもなく、
一緒に支える姿勢です。
例えば・・
- 家では好きなものを少しずつ増やしてみる
- 園では安心できる担任との時間を増やす
- 同じ声かけを意識してみる
方向性を共有することで、保護者も安心して協力できます。
不安をあおらない伝え方の工夫
気をつけたいのは、
- 「このままだと困ります」
- 「体力が心配ですね」
- 「ちょっと問題ですね」
といった“強い言葉”。
事実を伝えることは大切ですが、表現は慎重に選びます。
「今は様子を見ながら、安心できる関わりを続けていきますね」
という前向きな言葉に置き換えるだけで、受け取り方は大きく変わります。
それでも長引くときはどうする?
数週間経っても強い拒否が続く場合は、
- 体調面の確認
- 嚥下や感覚面の様子
- 園内でのケース共有
を行います。
その際も、
「問題があるかもしれません」ではなく、
「より安心して過ごせるように、少し丁寧に様子を見ていきましょう」
という姿勢で伝えることが大切です。
保護者は“責められている”と感じた瞬間に、防御的になります。
そうならない関係づくりが何より重要です。



普段から言葉選びは慎重に!
記録を共有すると信頼が深まる
可能であれば、
- 写真
- 具体的なエピソード
- できた瞬間の様子
を共有します。
「今日はスプーンを自分で持とうとしていましたよ」
という具体性は、保護者の安心材料になります。
抽象的な「様子を見ています」よりも、ずっと信頼につながります。
まとめ|慣らし保育で給食を食べないときに大切なこと


慣らし保育で給食を食べない、水分をとらない姿は、決して珍しいことではありません。
その背景には、
- 環境の大きな変化による緊張
- まだ十分に築けていない信頼関係
- 家庭との食事環境の違い
といった理由があります。
だからこそ大切なのは、無理に食べさせることではなく、安心を積み重ねること。
- 「量」より「安心」を優先する
- スモールステップで関わる
- 比較せず、その子のペースを大切にする
- 保護者と丁寧に連携する
この姿勢が、結果的に食事につながっていきます。
慣らし保育は“食べる練習”の期間ではなく、安心できる居場所をつくる期間。
焦らず、あたたかく、小さな変化を見守っていきましょう。
保育士さんへ|一人で抱え込みすぎていませんか?
慣らし保育は本当に大変な時期です。
もし、
- 人手不足で余裕がない
- 相談できる環境がない
- 常に結果を求められる
そんな状況なら、環境が合っていない可能性もあります。
今すぐ転職しなくても構いません。
「どんな園があるのか」知るだけでも、気持ちは軽くなります。
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