30代で保育士デビューをして、現在は病児保育士をしているかもんです。
保育士の仕事で欠かせない重要なことの一つに、保護者対応があります。
保護者との関係がうまくいくかいかないかで、保育士の仕事が順調に進むかが決まるといっても過言ではありません。
「保護者対応が苦手…」
そう感じている保育士さんは、あなただけではありません。
とくにHSP気質の方は、相手の表情や言葉に敏感に反応してしまい、対応後にぐったりしてしまうことも多いですよね。

理不尽なクレームをしてくる保護者もいるし・・



どんなに気を付けていても、保護者トラブルになることはありますからね・・
でも安心してください。
保護者対応は「慣れ」や「ちょっとした工夫」で、グッとラクにできるようになります。
この記事がおすすめな人
- 保護者対応が毎回ストレスで、仕事がつらくなってきた人
- 表情や言葉に敏感で、相手の反応に一喜一憂してしまう人
- 自分の気持ちをうまくコントロールできず、落ち込むことが多い人
- HSP気質が影響して「自分には保育士が向いてないかも…」と思っている人
この記事を読むとこうなる
- 保護者対応のプレッシャーを軽くできる考え方がわかる
- 苦手なやり取りを乗り切る具体的なコツが身につく
- HSP気質を否定せず、自分らしく働けるヒントが得られる
- 明日から少しだけ「ラクに話せるかも」と思えるようになる
この記事では、HSP保育士さんでも無理なくできる保護者対応のコツを、具体例とともにわかりやすく紹介します。
読んだあとには、「なんだ、私にもできそう」と思えるようになりますよ!
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HSP保育士が保護者対応にプレッシャーを感じやすい理由とは?
保育士の仕事の中でも「保護者対応」が苦手…という声はとても多いです。
特にHSP(繊細で感受性が高い)気質の保育士さんにとっては、保護者とのやりとりが「毎日のストレス」になってしまうことも少なくありません。
ここでは、HSP保育士さんが保護者対応にプレッシャーを感じやすい理由を、大きく3つに分けて解説していきます。
① 相手の表情や声色に敏感で、些細な反応に過剰に反応してしまう
HSPの方は、五感や感情のアンテナが非常に高い傾向があります。
そのため、保護者のほんの少しの変化にも、強く影響を受けやすいのです。
- 「今日は笑顔が少なかったけど、何か気に障ることを言ったかな…」
- 「語尾が冷たく感じた…もしかして私に不満があるのかも」
- 「ちょっと目をそらされた。嫌われたのかも…」
こうした「相手の反応を深読みしてしまう」クセが、心をすり減らす原因になります。
多くの場合、それは相手の気分や体調によるもので、保育士自身に原因があるわけではないのに、「自分のせい」と抱え込んでしまいがちです。



心が痛むことが多くて・・
②「正しく・丁寧に伝えなきゃ」と思いすぎて言葉が出にくくなる
HSP気質の方は、相手の気持ちを深く考えすぎてしまう傾向があります。
その結果、保護者に何かを伝えるときに…
- 「この言い方で不快に思われないかな?」
- 「遠回しすぎて伝わらないかもしれない…」
- 「もっと適切な表現があったんじゃないか?」
と、完璧な言い回しを求めてしまい、かえってうまく話せなくなるというジレンマに陥ります。
その場ではなんとか話しても、あとで「やっぱりあの伝え方はまずかったかも」と悩み続けてしまうことも多いです。
③ 保育士は「感情労働」。人間関係に気を遣い続けて疲弊しやすい
保育士の仕事は、子どもと過ごすだけでなく、保護者とのコミュニケーション、職員同士の連携など、人間関係に関わる場面がとても多い仕事です。
さらに、保育現場では以下のような「感情のコントロール」も求められます。
- どんなに疲れていても笑顔で迎える
- 保護者の要望には基本的に丁寧に対応する
- ときには理不尽なクレームにも冷静に対処しなければならない
これはいわゆる「感情労働」と呼ばれるもので、自分の気持ちを押し殺して対応し続けることが前提となっている部分もあります。
HSPの方は、感情に対する感受性が高いため、こうした我慢や気遣いが心に大きな負担となりやすいのです。
HSPの繊細さは「弱さ」ではなく「強さ」でもある
ここまで読むと、「やっぱりHSPだと保育士はきついのかな…」と感じるかもしれません。
でも実は、HSPの保育士さんにはこんな強みがあります。
- 子どもの小さな変化にいち早く気づける
- 保護者の気持ちをくみ取るのが上手
- 丁寧で誠実な対応ができる
つまり、保護者対応が苦手と感じるその気質こそが、信頼される要素でもあるのです。
HSP保育士でもできる!保護者対応をラクにする考え方
保護者対応がつらく感じるとき、つい「自分には向いてないのかも…」と思ってしまいませんか?
でも実は、考え方の“クセ”を少しだけ見直すだけで、心の負担をぐっと軽くすることができます。
ここでは、HSPの保育士さんが無理をせず、自分らしい対応をするための3つの考え方を紹介します。



知ってるだけで気が楽になりますよ。
①「うまく話さなきゃ」より「気持ちが伝わればOK」と考える
HSPの方は、「ちゃんと伝えないと誤解される」「完璧に話さなきゃ」と考えがちです。
でも、保護者が求めているのは「完璧な話し方」ではなく「誠実な姿勢」です。
たとえば、少し言葉に詰まっても…
- 表情がやわらかければ、安心感は十分に伝わります
- 一生懸命話していれば、それだけで信頼されます



大事なのは、「うまくやろう」と力を入れすぎないこと。
“伝える”より“伝わる”ことを意識するだけで、ぐっとラクになります。
② 相性が合わない保護者がいても「自分のせいじゃない」と割り切る
保護者の中には、どうしても苦手なタイプの方もいますよね。
冷たい印象だったり、話をちゃんと聞いてくれなかったり…。
そんなとき、HSPの方は「自分が悪いのかな」と感じてしまいがちです。
でも、人間関係には“相性”というどうしようもない要素があります。
- 相手の性格や価値観が合わないだけかも
- もしかしたら、保護者側も人付き合いが苦手な人かも
- 誰にでもそっけない態度をとる人かもしれない
そんなふうに考えられたら、「自分が責められている」と思い込まずに済みます。



“たまたま合わなかっただけ”という視点を持つことが、自分を守るコツ!
③ 相手の反応と自分の価値を結びつけない
HSPさんは、「相手が不機嫌そう=自分が悪かった」と結びつけてしまうことがあります。
でも、本当にそうでしょうか?
- 相手が疲れているだけかもしれない
- 子どもや家庭のことでイライラしている可能性も
- 実はまったくこちらに対して怒っていないかも
こういった「自分には関係ないかもしれない可能性」を考えるだけでも、気持ちは少し楽になります。
大切なのは、相手の反応と自分の価値を結びつけないこと。
HSPのあなたが感じる「不安」は、時に必要以上にふくらんでいるかもしれません。
保育士として必要な最低限のマナー


保育士は保護者から大切なお子さんを預かるという、とても責任の重い仕事です。
そのため先生である以前に、保護者から「きちんとした人」として認識される必要があります。



いい加減な人に大事な子供を安心して預けられないですもんね・・
保護者と良好な人間関係を築くためには、基本的なマナーや振る舞いがきちんとしていることが前提になります。
最低限「挨拶」「身だしなみ」「言葉遣い」はきちんとできるよう心がけましょう。
挨拶
保護者に会ったときは、元気に明るく挨拶することを心掛けましょう。
挨拶は社会人として最低限のマナーです。
笑顔で明るく挨拶をすることで、印象はグッとよくなります。
自分の受けもちの子供の保護者だけではなく、だれに対しても同じように挨拶することが大切です。



子供たちにも挨拶しましょう!って教えますもんね。
身だしなみ
人の第一印象は55%が見た目で決まるといわれます。
保育士としてふさわしい身だしなみをしているか、客観的に自分を見てみましょう。
- メイクが濃い
- 髪の色が明るすぎる
- 派手なネイルをしている
- 香水をつけている
- 爪が伸びている
- 服装や持ち物が不潔
こんな場合には保護者からいい印象は持たれません。
もし熱意をもって保育の仕事に向き合っていても、見た目で印象を悪くしてはもったいないです。
保育士として信頼感や安心感をあたえられるよう、身だしなみをしっかり整えることを心がけましょう!
言葉遣い
身だしなみと同じく、言葉遣いも人の印象に大きくかかわります。
特にこんな場合は早急に自分の言葉遣いや話し方を直すべきです。
- 「マジで~」「だるい」「超~なんだけど~」などの若者言葉を保護者にたいして使っている
- 子どもにたいして「こんなこともできないの」「うるさい!」など上から目線で言葉を投げつける
- ぼそぼそ聞き取りにくい声で話す又はキーキー甲高い声で落ち着きなく話す
もし自分がこんな言葉で声をかけられたら・・
こんな言い方をされたら・・
常にひと呼吸おいて、落ち着いて話すように心がけましょう。
それが保護者からの印象をよくする第一歩になります。



自分が子供を預けることを考えてみてください。
どんな人柄の先生なら安心して子どもを任せられますか?
保護者と信頼関係を築くためのポイント


それでは保護者と信頼関係を築くためには、具体的にどんなことに気を付ければいいでしょうか。
保育士が押さえておくポイントをいくつか紹介します。
コミュニケーションをこまめに取る
保護者と顔を合わせる機会はたくさんあると思います。
登園時、お迎えのとき、親子遠足や参観日・・。
そんなときには子供が園でどう過ごしているか最近あった具体的な出来事をまじえて話したり、家庭での様子を聞いてみたり、積極的に保護者に話しかけましょう。
保育士から話しかけることで保護者も相談事や悩み事を話すきっかけになりますし、何より言葉を交わすことで保育士に対して親近感がわいてきます。
なかなか顔を合わさない保護者には、電話連絡を定期的におこなって直接コミュニケーションをとるよう心がけましょう。



連絡帳だけでやりとりするのではなく、直接会話することが大切です!
話をしっかり聞く
保護者と会話をするときに心がけるべきポイントは、「保護者の話しにしっかり耳を傾ける」ということです。
どんなにとりとめのない話であっても、適当にあいづちをうったり面倒臭そうに話を聞くことはNGです!
いつでも真剣に話を聞いてくれる保育士に保護者も心を開き、子供に関することや家庭での困り事なども相談してくれるようになります。
保護者が話している間は途中で口を挟まず、話を最後までしっかり聞くようにしましょう。
保護者の気持ちに寄り添う
保護者と話をするときに大切なことがもう一つ。
「保護者の気持ちに寄り添う」ということです。
保護者の言葉や悩みを軽くとらえるのではなく、共感するということが大切です。
悩みや相談をしてくる保護者は、気持ちが落ち込んでいたり余裕がない人も多くいます。
そんなときに保育士が気持ちを受け止めしっかりと共感することで思い悩んでいた保護者は、気持ちずいぶん軽くなるでしょう。
その姿勢が保護者からの信頼につながります。



否定せず、共感することが大切ケロ!
子供と信頼関係を築く
子供と保育士の信頼関係がしっかりしていると、必然的に保護者との信頼関係も築きやすくなります。
園で過ごしている間のことを、保護者は子供の話から推察します。
しっかりとかかわりを持った保育をしていれば、子供も家で「〇〇先生が~」と話すことも増えます。
子供がその先生を好きかどうかで保護者からの印象もある程度決まってしまいます。
保育士が保護者の信頼をなくすNG行為


では具体的にどんなことをすると、保育士は保護者から信頼されなくなるのでしょうか。
気を付けるべきことをひとつずつ解説します。
子供を馬鹿にしたり侮辱する
子供に対して馬鹿にするような言葉をかけたり、容姿や性格をからかったりするのは絶対にやめましょう。
そんな保育士に子どもを安心して任せられるはずがありません。
保育士である以前に人としてやってはいけない行為です。
一発で保護者から嫌われること間違いなしです。
保護者の考えを否定する
保護者の考えや価値観を否定することも控えましょう。
考え方はみんな違って当たりまえです。
自分の考えと違っていたり共感できなくても、保護者に面と向かって「それはおかしい」「私はそう思わない」など考えを否定するのはNG!
否定されることで、保護者は自分の気持ちや考えを受け入れてもらえないことにがっかりしたり不満を持ちます。
そして保育士にあまり話しかけなくなったり、不信感を持つことにもつながります。



信頼関係を築くためには、必ず共感しながら話を最後までしっかりと聞きましょう。
保護者の事情を無視する
園で保育している途中に子供の体調が悪くなり保護者にお迎えの連絡を入れることって、よくありますよね。
「仕事中ですぐに迎えに行けない」
そんな保護者も時にはいます。
仕事の調整ができないこともあるでしょう。
そういう状況を考慮することなく、
「そんなこと言われても困ります。すぐに来てください!」「ほかの子にうつるので早く来てください」
など、一方的に要望を伝えてはダメです。



伝え方で損しちゃってるケロ~
同じ内容でも、
「お仕事のこともあってお迎えが難しいことは重々承知ですが、お子さんがしんどいようなのでなるべく早めの迎えをお願いします。」
というように、まずは保護者の状況に理解を示したうえで要望を伝えるようにしましょう。
保護者対応がいい加減になっている
保護者にたいして連絡がおろそかになったり、挨拶や声かけをまめにしなくなると、保護者は保育士に「あの先生は冷たい」などとマイナスの印象を与えてしまいます。
特に目立った出来事がなくても、子供の些細な出来事を伝えたりとりとめのない会話をしたり、コミュニケーションは丁寧に行いましょう!
日々の行動の積みかさねが、信頼関係を築くことに何よりも役立ちます。
よくある保護者トラブルとその対処法


どんなに注意していても保護者からクレームが入ったりトラブルに発展することがあります。
そんなとき具体的にどういった対応をするべきなのかを、体験談も含めて紹介します。
子ども同士のケンカ
子ども同士のケンカは子供の社会性をはぐくんだり心の成長のために必要なものでもあります。
ケンカの程度もいろいろ。
軽い口ゲンカから怪我につながるケンカまでさまざまです。
軽い口ゲンカ
軽い口ゲンカの場合、子供が親に「今日○○ちゃんにこんなこと言われた・・」など報告することで保護者クレームにつながることが多いです。
この場合は一方的な言い分だけを聞くと、かたよった見方になり事実と違う場合も。
保育士が間に入って中立の立場でお互いの意見を聞く必要があります。



軽い口ゲンカでクレームを入れてくる保護者はあんまりいないケロ・・
叩いたりかんだりがある場合
子供のケンカで、叩いたり噛んだりといった身体的な被害があった場合は保育士の介入が必要です。
まずは預かっているときに子どもにけがをさせてしまったことを謝罪する必要があります。
保育士は子供を安全に預かる責任があります。
大切なお子さんにケガを負わせてしまったことを謝ることが第一です。
叩いたり噛んだ子供の保護者にもおこったことを伝える必要があります。
園側が注意深く子どもを見守るだけでは同じことが繰り返される場合が合います。
保護者にも事実を知っておいてもらうことで、家庭での様子を聞いたり園での困りごとを伝えやすくもなります。



まさかうちの子がそんなことするわけない!
・・なんて反応する保護者もいますが。。
お家ではとっても良い子、園では暴れん坊。
そんな子供もいます。
子供のトラブルを伝えても、「うちの子がそんなことするはずない!」なんてことをいう保護者がいるのも現実。
そんなときは保護者の言い分や気持ちもしっかりと聞いたうえで、事実もしっかり伝えましょう。
そのうえで園としてどう対応していくか、保育士がどう配慮するか、保護者の理解や協力を得られるよう誠意をもって対応しましょう。



初めはかたくなに子供をかばっていても、保育士がめげずに保護者とコミュニケーションをとり子供に寄り添っていれば、少しずつ歩み寄ってくれることがほとんどです。
病気やケガ
急な病気での呼び出しや園で負ったケガにもクレームが入ることがあります。
病気のクレーム
保育園から「発熱しているので迎えに来てください」と連絡が来て仕事を早退して迎えに行ったのに、自宅に帰って熱を測ると平熱に下がってる・・
こんな経験がある人、結構いませんか?
もしくはもともとの平熱が高めで、室内が暑かったりテンションが上がると体温がすぐに37.5以上になってしまう。
そんな子供も一定数います。



ひんぱんに呼び出しの連絡がくると困っちゃう保護者もいますよね・・
そんなときに保護者から「熱なんてないじゃないですか」とクレームが入ることがあります。
保育士としては発熱の事実があったから連絡を入れたにすぎませんが、保護者としての気持ちにも一定の理解を示しましょう。
園では熱が上がりやすい子、平熱が高い子には必要であれば個別に対応しましょう。
その際に保育士の独断で決めてしまうと他の保護者から不公平感を持たれてしまう恐れがありますので、必ず園の管理職やかかりつけ医などの指示や意見を根拠に判断するようにしましょう。
園で負ったケガ
園で子どもを預かっているときによくあるけがは以下の通りです。
- 園庭などでこけて擦り傷ができる
- 子ども同士でぶつかってたんこぶができる
- 階段やジャングルジムからジャンプしたり落下して骨折や捻挫
- 他の子供の水筒や椅子の足などが当たって切り傷やアザができる
こういう場合は保護者からのクレームや連絡が来るまでほおっておくのではなく、迅速に保育士から保護者に連絡や報告をしましょう。
その際に注意する点があります。
- まずはケガをさせてしまったことを心から謝罪する
- どこでどのようにケガをしたのか詳細に伝える
- その後の対応(応急処置など)を伝える
- 言い訳や子どもの責任を感じさせる発言をしない
- 翌日や後日にもケガの具合を確認するなどアフターケアをきちんと行う
信頼して園に子どもを預けている保護者にたいして、大切な子供さんをお預かりしているときにケガさせてしまい申し訳ないといった誠心誠意の謝罪はもちろんのこと、その後の怪我の治り具合や経過にも気を配りましょう。



どんなに気を付けていてもケガは起こります・・
経験のある先輩に話を聞くなどして、落ち込みすぎないようにしましょう。
行事に関するクレーム
保育園や幼稚園ではいろいろな行事があります。
大きな行事ほど保護者も期待が大きくなり、それに比例して要望やクレームも多くなりがちです。
- 遊戯会などの子供の配役に不満
- リレー選手の決め方への不満
- 購入したお遊戯会のDVDに自分の子供があまり映っていない
上にあげた内容はすべて私が経験したクレームです。
内容を見るとどれも理不尽なクレームに思いますが、保護者からしたらそれぞれ言い分があり主張する理由があるのも確かです。
まずは保護者の要求や意見にしっかりと耳を傾けましょう。
それから園として対応できることか、保護者の要求に応じられないことなのかを判断します。
保護者の要求に応じられない場合も、しっかり保護者の話を聞き共感したうえで、違う行事のときに少し配慮をするなどして対応しましょう。



迷惑な親だな~という態度にならないよう注意しましょう。
よけいに保護者の態度が悪くなったり無茶なことを言ってくる場合もありますよ!
園の方針やあり方についてクレーム
園の方針や運営についてクレームを入れてくる保護者もいます。
- 駐車場が狭い・止めにくい
- 行事が多い・少ない
- 園バスの停留所が遠い
- もっと早い時間から預かってほしい・遅くまで預かってほしい
このような内容は、保育士ひとりの判断でどうにかなるものではありません。
ひとまず保護者の言い分をしっかり聞いて、園の方で協議する必要があることを伝えましょう。
それから園長や主任などの管理職に相談して、必要であれば園の会議にかけたり職員会を開くこともあるでしょう。
保育士の対応についてクレーム
担任の保育士にクレームが入ることもよくあります。
内容はさまざまですが、
- 子供が先生が怖いという
- 連絡が少ない
- 自分の子供をもっとみて欲しい
- 給食のペースを子供にあわせてほしい
- 暑い日に戸外で遊ばないでほしい
このようなクレームはよくあります。
担任としては保護者に言われてショックな内容ですが、裏を返せば客観的に自分の保育や行動を振り返るチャンスでもあります。



自分の成長にもつながる機会ととらえましょう!
そうはいっても、保護者という立場を利用してめちゃくちゃな要求をしてくる保護者もたまにいます。
その場合は他の保育士や管理職に相談して、第三者を介して話し合いの場を設けたり代理で対応してもらうなど状況に応じた方法をとりましょう。
明日から使える!保護者対応の具体的なコツ7選
考え方の整理ができたら、次は「じゃあ実際にどうすればいいの?」という実践編。
ここでは、HSPの保育士さんでも無理なく・自然に・好印象を残せる保護者対応のコツを7つ紹介します。
どれも難しいことではなく、「ちょっと意識を変えるだけ」「言葉をひと工夫するだけ」でできる内容です。
できそうなものから、ぜひ明日から取り入れてみてくださいね。
① 朝と帰りのあいさつは「目を見て・笑顔で・ひと言添えて」
最もシンプルで、最も効果的な信頼づくりの第一歩が「毎日のあいさつ」です。
✅ ポイントはこの3つ:
- 相手の目を見る
- 軽く笑顔を見せる
- 天気や子どもの様子などをひと言添える
例:
- 「おはようございます。今日は○○ちゃんごきげんですね」
- 「お迎えありがとうございます!すごくよく食べてましたよ」
② 伝えづらいことは「事実+安心」の形で伝える
子どものトラブルや注意事項を伝えるとき、HSPさんは特に「相手を傷つけないか」気にしてしまいがちですよね。
でも、ポイントを押さえれば、角を立てずに伝えることができます。
✅ コツはこの形:
「事実」+「様子」+「安心感を与える言葉」
例えば・・
「今日、○○ちゃんが少しお友だちに強く言ってしまう場面がありました。でも、その後しっかり話を聞いてくれて、落ち着いて遊べましたよ。」
③ クレーム対応は一人で抱えず、必ず共有する
クレームや要望があったとき、HSPさんは「自分が悪かったのかも」と抱え込んでしまいがち。
でも、保護者対応はチームで行うものです。
✅ 心がけたいこと:
- どんなに小さなクレームでも必ず主任や園長に相談・共有
- 感情的にならず、事実を時系列でメモしておく
- 園全体の対応方針に沿って対処すればOK
④ 話しかけられたときは「まず笑顔+繰り返し+ゆっくり返す」
急に話しかけられると、緊張してうまく返せない…という方も多いと思います。
そんなときは、焦らずゆっくり・確認しながら返すのがコツ。
例えば・・
- 保護者:「今日、給食ちゃんと食べてましたか?」
- 保育士:「はい、○○ちゃんですね? 今日は…全部しっかり食べていましたよ!」
✅ 3つのステップ:
- 相手の名前や内容を繰り返して確認する
- ゆっくり落ち着いた口調で答える
- 言い切る形で安心感を与える
⑤ 伝え方に迷ったら「他の先生と相談してからお伝えします」でOK
その場で答えづらい質問や対応に迷う場面もありますよね。
そんなときに便利な“魔法のフレーズ”がこちら。
「確認の上、改めてお伝えしてもよろしいですか?」
「念のため、主任にも相談してからお返事しますね。」
✅ このフレーズの良いところ:
- 無理に答えずに済む
- 「ちゃんと対応してくれる」という安心感を与えられる
- 自分を守りつつ、保護者にも誠実な印象を残せる
⑥ 名前を呼んで話しかけるだけで「信頼度」がアップ
あいさつや会話の中で保護者の名前を入れるだけで、ぐっと距離が縮まります。
例:
- 「佐藤さん、いつもありがとうございます」
- 「○○ちゃん、今日すごく楽しそうにしてましたよ」
人は「自分の名前を呼ばれると親しみを感じやすい」と言われています。
ちょっと勇気がいりますが、名前を入れるだけで丁寧で信頼感のある印象になります。
⑦ 保護者対応は“毎回リセット”してOK
一度うまくいかなかったやり取りがあると、「また今日も嫌な対応になるかも」と不安になってしまいますよね。
でも、その日の対応は、その日だけのものと割り切ることが大切です。
- 前回の雰囲気が悪かった=今回もそうとは限らない
- 保護者側にも気分の波や事情がある
- 昨日と今日の対応は、別のスタートラインに立っていい
苦手な保護者にはどう対応する?


保護者も保育士も同じ人間。
どうしても相性や、ウマが合う合わないがでてきます。
口調がきつい人や、細かいことまで追求して来る人、無口で会話が弾まない人、無愛想な人、悪口ばかり言う人、子供に愛着がない人or過保護な人・・。
いろんな保護者がいますが、なんだか苦手だな・・と思ってしまう保護者もなかにはいるでしょう。
それは人間だから当たり前の感情です。
でも、その苦手意識を保護者に感じとられることはNG!



苦手でも積極的に話しかけたりコミュニケーションをとることで距離感がぐっと近づくこともありますよ!
コミュニケーションをとることが負担なほど苦手な場合でも、社会人のマナーである挨拶や笑顔での対応は忘れずに!
あまり深く悩まず、「こう人もいるんだな~」くらいのスタンスで対応できると、苦手な保護者への対応がだいぶ楽になります。
保護者対応がつらいときは・・


保護者対応にとてつもないストレスを感じている保育士さん。
- 出勤したくない
- 夜眠れない
- 勝手に涙が出てくる
- 仕事のことを考えると動機がする
このような状態の保育士さんはすぐに仕事を辞めるか、上司に相談して担当を変えてもらうなどの対応をしてもらいましょう。
管理職や先輩などが相談に乗ってくれない・保護者対応を丸投げして来る・こんなときも転職を考えることをオススメします。
何かあったときに守ってくれない職場は危険です。
安心して長く勤められる職場を早めに探しましょう!
▼保育業界にはいつでも戻れます!
一度違う業種を経験するのもおすすめです^^
>>


まとめ:保護者対応は信頼関係を築くことが最大のポイント


保護者対応を円滑にするためには、なによりも保育士と保護者の信頼関係が成り立っていることが大切です。
そのために欠かせないのが、挨拶や身だしなみ・笑顔でコミュニケーションをとること、などの基本的なマナーが必要不可欠です。
非常識な保護者や何事にもクレームをつけてくるような、対応が難しい保護者の場合は一人で抱え込まず上司や管理職に相談・フォローしてもらいましょう!
多くの保育士さんが一度や二度は必ず悩んだ経験がある保護者対応。
コツをつかんで上手に保護者と付き合っていけるよう、ポイントをおさえた対応を心がけてくださいね!
応援しています^^












