こんにちは!
30代で保育士デビューし、現在は小児科で病児保育士をしているかもんです。
今回は、病児保育を利用するときのメリット・デメリットや注意点を具体的にお話ししようと思います。
コロナやインフル・・
気になることたくさんありますよね。
病児保育で他の子の病気がうつっちゃう事もあるんじゃないかな・・・
トイトレ中なんだけど、病児保育でもトイレに声かけしてもらえるかな・・?
いろんな疑問や心配にお答えします!
この記事を読んでわかること
- 病児保育の役割
- 病児保育を利用するメリット・デメリット
- 病児保育を利用するときに必ず守ってほしいこと
病児保育で他の子供の病気がうつるのか?
トイトレにも対応してもらえるのか?
・・・など、利用するときの注意点などもまとめていますので、病児保育を利用するか迷っている人はぜひ参考にしてください。
病児保育の役割とは?
まずお話したいのは、病児保育の役割についてです。
「病児保育」・・・病気の子どもを保護者の代わりに看護師・保育士が、病院・保育所などで一時的に保育・看護すること。
保護者が安心して子育てできる環境を整えることが目的です。
子育て中のお父さん・お母さんの強い味方ケロね~
簡単に言うと、保護者が仕事を休めないときやどうしても都合がつけられないときのピンチヒッターとして、病気の子どもをお預かりするということです。
ここで理解していただきたいのは、
「病児保育」=幼稚園・保育園・学校の代わりではない。という点です。
病児保育では、保育園や幼稚園で指針とされる、
保育の5領域「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」における子ども一人一人の成長を促すような保育を目指してはいません。
あくまでも、病気の子どもを保護者に代わって安心・安全にお預かりすることを第一と考えて、看護・保育しています。
病気の時は、大人でも家でゆっくり休むのが一番です。
子どもだとなおさらですよね。
とはいえ、仕事が休めないこともあるでしょうし、妊婦さんで検診があったり、家族の介護が必要であったり・・いろいろな事情でお子さんを預けざるを得ない方はたくさんいます。
そんな時は、保護者の方にとってもお子さんにとっても、「病児保育」を選択されることをおススメします。
病児保育での保育士の子どもたちへのかかわり方の例を、いくつか挙げてみます。
過ごし方
・基本、安静にして過ごす
・高熱や起きているのがつらい場合は布団に横になれるように配慮する
・子どもが興奮したり、大声を出さないよう、落ち着いた環境を心がける
声かけ・対応
・子どもの不安や緊張をくみとり、安心感を与えられるような言葉がけを意識する
・慣れない環境であることを理解して、ひとりひとりに寄り添って体調や精神面の観察を怠らないよう注意する
食事
・体調や精神面の負担に配慮して食事をすすめる
・完食することを目的としない
・必要であれば適切な介助をする
トイレ
・トイレトレーニング中の子どもに関しては、可能であればトイレの声かけに配慮するが、体調に応じて臨機応変に対応する
・お昼寝中はオムツ推奨
体調の回復が第一のため、トイトレ中の子どもはオムツのほうが本人にも負担がありません。できればトイトレはお休みしましょう。
オムツ+適度な声かけでトイレ成功するお子さんもたくさんいますよ!
では次に、病児保育を利用するときのデメリットをみてみましょう。
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病児保育のデメリットとは?
他の子の病気がうつる可能性がある
ズバリ、他の子の病気がうつってしまう可能性はゼロではありません。
だいたいの病児保育では、インフルエンザやおたふくかぜ・水ぼうそうなどは別室で保育をして他の子どもにうつらないよう配慮しています。
しかし、単なる風邪(咽頭炎・上気道炎・気管支炎)や手足口病、ヘルパンギーナ、ヒトメタニューモウイルス、嘔吐下痢、リンゴ病、溶連菌、、、
ザっと挙げただけでもこれだけたくさんの病気があります。
これらをすべて部屋ごとに分けることは、現実的に不可能です。
設備も人手も足りません・・
また、特に小さいお子さんはマスクをつけられない場合もあります。
感染のリスクも承知の上でご利用ください。
コロナに関しては・・
コロナ検査をしてからお預かりしますが、当日陰性でも翌日陽性になる子も結構いるケロ。
リスクは高いかもしれないね・・
子供が不安になる
先ほどもお話ししましたが、体調が悪い時の子どもたちはただでさえ機嫌が悪く、精神的にも不安定になります。
そのうえ、お預かり前の診察で検査や注射などをすることもあります。
お子さんによっては保護者の方と離れる際に、いつになく激しく泣いたり、しがみついて離れないこともよくあります。
わたしたちもプロですから、お預かりしてからはお子さんに寄り添い、少しでも不安が軽減できるよう配慮していきます。
保護者の方にお願いしたいことは2つです。
- 別れ際はできるだけ明るく、さっとお預けください
- お迎え時・帰宅後はとにかくお子さんをたくさん抱きしめて甘えさせてあげてください
慣れない環境でよく頑張りましたよ!
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必ず守ってほしいこと!
お預かり時の確認事項
お預かりの際に、大切な事項を担当の保育士としっかり確認してください。
- 今までにけいれんを起こしたことがあるか?
- いつ、どこで
- 時間は何分くらいか
- 回数
- けいれんの内容
- 予防薬の有無
- 解熱剤の使用の目安 など
- アレルギーの有無
- 食事内容の確認
- 緊急連絡先
- お迎えの時間、来る人
その他にも、各施設でいろいろな確認事項があると思います。
お仕事前で急いでいると思うケロが、ご協力よろしくケロ。
お迎え時間の厳守
小学生くらいのお子さんになると、「お母さんが〇〇時に迎えに来るって言った!」などと事前に保護者の方と約束して来る子もいます。
みんな何度も時間を確認して、約束の時間までを目標に頑張っています。
約束の時間は、お子さんたちのためにも必ず守ってあげてください。
やむを得ず遅くなりそうな場合は、必ず各施設にその旨をご連絡ください。
まとめ:病児保育のメリット・デメリットを理解してから利用しよう
病児保育をご利用の際の注意点、いくつか挙げさせていただきました。
- 病児保育=保育園・幼稚園・小学校の代わりではない
- 預けることの、デメリットも理解しておく
- お預かり前にお子さんに関しての確認事項を、担当の保育士としっかり行う
- お迎えの時間を守る
お子さんも保護者の方も安心して病児保育を利用できることが、何より大切なことだと思います。
働く子育てママパパの強い味方である病児保育を、メリット・デメリットを理解したうえで上手に利用していただければと思います。
▼病気の時に子供を預けるなんてかわいそうかな・・と葛藤を抱えている保護者の方は「病児保育ってかわいそう?」をお読みください・・病児保育士の視点から病児保育の現実についてまとめています☆