アデノウイルスに感染した子どもでも、病児保育は利用できることがほとんどです。
保育士かもん私が働いている小児科の病児保育でも、発熱や咳だけの状態ならまず問題なく受け入れています。
ただし、結膜炎の症状が強く出ている場合や、ぐったりして水分もとれないような状態のときは、断られることがあります。
これは病児保育側が意地悪をしているわけではなく、他の子への感染拡大や、その子自身の安全を考えた結果です。
こんな方におすすめの記事です
- 子どもがアデノウイルスと診断されて、病児保育を使えるか不安な方
- 結膜炎の症状もあり、断られるのではと心配している方
- 予約前に何を準備すればいいか知りたい方
- 過去に病児保育を断られた経験があり、理由を知りたい方
この記事を読むとわかること
- 今の症状で病児保育を利用できそうかどうかの目安
- 断られやすいケースとその理由
- 予約〜当日までに必要な書類・持ち物
- 保育中に症状が悪化したときの対応
この記事では、病児保育士として6年間現場に立ってきた経験をもとに、アデノウイルスで預けられるケース・預けられないケースの実際の判断基準と、予約から当日までの流れをまとめました。
読み終える頃には、今の症状で預けられそうかどうか、次に何をすればいいかがはっきりすると思います。
結論|アデノウイルスでも病児保育は利用できることが多い


アデノウイルスと診断されただけで、病児保育を断られることは基本的にありません。
発熱・咳・鼻水・下痢といった一般的な症状であれば、多くの施設が受け入れています。
私の勤務先でも、アデノウイルス陽性の子はほぼ毎週のように預かっています。



特別珍しいケースではありません。
利用できるかどうかを左右するのは「病名」よりも「今の体調」です。
次の3つを満たしていれば、利用できる可能性は高いと考えていいでしょう。
- 医師から病児保育の利用可と判断されている
- 水分や食事がある程度とれている
- 呼吸や意識の状態が安定している
この基準を満たさない場合に、次で説明する「断られやすいケース」に当てはまってきます。
病児保育で断られやすいのはこんなとき


断られやすいのは、主に
「結膜炎の症状が強いとき」
「全身状態が悪いとき」
「施設側に隔離できる部屋がないとき」
の3パターンです。
それぞれ理由も含めて説明します。
流行性角結膜炎(はやり目)を併発している場合
アデノウイルスの中でも、流行性角結膜炎、いわゆる「はやり目」を併発している場合は、受け入れを見合わせる施設が多いです。
はやり目は感染力がかなり強く、タオルや手指を介してあっという間に広がります。
保育室でうつしてしまうと、他の預かり中の子や職員にも感染が及ぶ可能性があります。
現場の感覚としては、目やにや充血が目立つ状態での予約は、電話の時点で断られることが少なくありません。
予約前に「目の症状の有無」を必ず伝えてほしいです。



眼科でも隔離して診察したり、トイレ使用不可・・なんてとこもあるくらいケロ~!
全身状態が悪く医療的なケアが必要な場合
高熱が何日も続いていて水分もとれない、ぐったりして呼びかけへの反応が鈍い、といった状態では利用できません。
病児保育は医療機関ではないため、点滴や酸素投与のような処置はできません。
こうした状態のときは、病児保育よりも先に医療機関への受診が必要です。



脱水や低血糖はけいれんを引き起こす恐れがあります!
施設に隔離スペースがない場合
感染力の強い病気の場合、他の子と部屋を分けて保育する「隔離保育」が必要になることがあります。
隔離できる個室が1〜2部屋しかない施設も多く、すでに他の感染症の子が使っていると、症状的には受け入れ可能でも予約自体ができないことがあります。
これは病名の問題ではなく、その日の部屋の空き状況の問題です。



その日のスタッフの人数にも左右されるぞい。


施設によって基準が違う理由


同じアデノウイルスでも「うちは大丈夫です」という施設と「今回はお預かりできません」という施設が出てくるのは、設備や人員体制、自治体の運営方針が施設ごとに違うからです。
隔離室の有無、看護師の配置人数、嘱託医の判断基準は、施設によってかなり差があります。
ホームページに書かれている受け入れ基準はあくまで目安で、当日の子どもの状態次第で判断が変わることも珍しくありません。
予約前に「今日の症状」を正直に伝えて、電話で確認するのが一番確実です。



色々段取りしていったのに断られたこともあるわ・・
アデノウイルスの基礎知識|症状・感染期間・登園の目安


アデノウイルスは、発熱・のどの痛み・結膜炎・下痢など、複数の症状を引き起こすウイルスです。
原因は共通していても、出る症状の組み合わせは子どもによって違います。
主な症状
代表的な症状は次のとおりです。
- 高熱(38〜39℃台が続くことも多い)
- のどの痛み・のどの奥の赤み
- 咳・鼻水
- 結膜炎(目の充血、目やに)
- 下痢や嘔吐
熱だけが3〜5日ほど続くタイプもあれば、目の症状が強く出るタイプもあります。



目の症状だけの場合は「流行性角結膜炎」と呼ばれるぞい。



目の症状が強い場合は、眼科を受診したほうが目の回復は速いですよ。
しっかり治さないと後遺症が残る場合もまれにあるので、きちんと点眼して完治させることが大切!
プール熱(咽頭結膜熱)との違い
プール熱は病名としては別物ではなく、アデノウイルス感染症の中の1タイプを指す呼び名です。
正式名称は「咽頭結膜熱」で、高熱・のどの炎症・結膜炎の3つがそろって出るタイプをこう呼びます。
医師から「プール熱ですね」と言われた場合も、アデノウイルスが原因であることに変わりはありません。
潜伏期間と感染力
潜伏期間はおおむね5〜7日とされています。
感染力は強く、咳やくしゃみによる飛沫感染、目やになどを介した接触感染で広がります。
症状が落ち着いたあとも、便からウイルスが数週間排出されることがあります。
トイレやおむつ替えのあとの手洗いは、熱が下がったあとも続けたほうが安心です。



おむつ替えの際は手袋や換気をしっかり!
登園・登校できるようになる目安
登園・登校の目安は、学校保健安全法や自治体の基準に沿って判断されます。
咽頭結膜熱の場合、主な症状が治まってから2日経過するまでは登園を控えるのが一般的な基準です。
実際に登園していいかどうかは、この目安だけで自己判断せず、必ず受診した医師の指示を確認してください。



熱が下がったからといってすぐに登園・登校させるのはNG!
こんな時はもう一度受診して!



もう一度病院で診てもらったほうがいいのはこんな時。
- 5日以上熱が続く
- 水分をあまりとらず、おしっこが12時間以上でないとき
- 元気がなく、ぐったりしている
- 目を痛がる・光をまぶしがる・見え方がおかしい
利用前に準備しておくもの
利用できるかどうかを判断してもらうために、事前に用意しておくものが2つあります。
医師の意見書と、当日の体調に関する情報です。
医師の意見書・連絡票
病院併設ではない病児保育施設では、事前に受診した医師に「病児保育連絡票」や「意見書」を書いてもらう必要があります。
様式は自治体や施設によって違うため、事前に施設のホームページで書式を確認し、受診時に持参するとスムーズです。
「病児保育を利用したい」と伝えれば、対応してくれる医療機関がほとんどです。



基本無料で書いてくれると思うんじゃが・・心配なら電話で確認しておこう。
当日確認される健康状態
受付では、体温・食事や水分の摂取状況・呼吸の様子・解熱剤を使ったかどうかを確認されます。
前日は元気でも、当日の朝に熱が上がっていたり、ぐったりしていたりすると、その場で利用を見合わせることもあります。
予約が取れていても「絶対に預かってもらえる」とは限らない、というのは知っておいてほしい点です。



アデノウイルスは高熱やのどの痛みを引き起こすことが多いので、水分や食事がとれているか、脱水や低血糖状態になっていないかは受け入れの時点でしっかり確認します。
特に小さい子供は前日や当日の食事や水分、尿の量が減っていないかなど慎重に聞き取りします。
熱性けいれんが今まであったかも、とても重要な項目です。



受け入れ時の聞き取りは、急いでいても丁寧に答えて欲しいケロ。
予約から当日までの流れ


流れを先に把握しておくと、当日バタバタせずに済みます。
- 小児科を受診する(病児保育を使いたい旨を伝える)
- 病児保育施設へ電話し、症状と診断名を伝えて予約する(ネット予約可能の自治体もあります)
- 当日、持ち物をそろえて施設へ向かう
- 医師連絡票など必要書類をもらう
- 受付で体調確認を受け、問題なければ保育開始
流行期は予約が埋まりやすいので、受診後はできるだけ早めに施設へ連絡することをおすすめします。



病院併設の病児保育なら、利用前に診察を受けてから利用する流れになることが多いぞい。
詳しくはこちら↓
当日の持ち物リスト


一般的に必要とされる持ち物は次のとおりです。
施設によって追加で求められるものもあるため、事前に確認してください。
- 健康保険証
- 医師連絡票・意見書
- 母子健康手帳
- 着替え(数枚)
- おむつ・おしりふき(必要な場合)
- 食事・飲み物
- 処方された薬(飲み方のメモ付きだと安心)
薬は「いつ・どれだけ飲ませるか」を口頭だけでなくメモにして渡すと、預かる側も安心して対応できます。
利用中・利用後に注意しておきたいこと
保育中に症状が変わることもあるため、いくつか知っておくと安心なポイントを紹介します。
保育中に体調が悪化したときの対応
熱が急に上がったり、ぐったりした様子が見られたりした場合は、保護者へ連絡が入ります。
状況によっては、予定より早いお迎えをお願いすることもあります。
仕事中でもすぐに連絡が取れる状態にしておいてもらえると、こちらとしても対応しやすいです。



お迎えに誰が来るかも必ず確認させてください。
他の感染症を併発しているとき
インフルエンザやRSウイルスなど、別の感染症を同時に発症することもあります。
追加の感染症が判明すると、利用条件が変わる場合があります。
気になる症状があれば、預ける前に施設のスタッフへ伝えておくと、当日の判断がスムーズになります。
きょうだいへの感染を防ぐには
家庭内では、次のような対策が感染の広がりを抑えるのに役立ちます。
- 石けんでの手洗いを徹底する
- タオルを共用しない
- ドアノブや電気のスイッチをこまめに消毒する
特にタオルの共用は見落としがちなので、症状が出ている子だけ個人用のタオルにするのがおすすめです。
「アデノウイルスと病児保育」に関するよくある質問


アデノウイルス陽性でも預けられますか?
多くの施設で利用できます。ただし、結膜炎の程度や全身状態によっては断られることもあるため、予約時に必ず今の症状を伝えてください。
発熱がなくても病児保育は利用できますか?
咳や下痢などの症状があり、医師から病児保育の利用可と判断されていれば、発熱がなくても利用できる場合があります。



発疹や頭痛で利用する子供もいるケロ☆
結膜炎がある場合は利用できますか?
流行性角結膜炎(はやり目)の場合、利用できない施設が多いです。
目の症状がある場合は、予約前に必ず施設へ確認してください。
病児保育と病後児保育はどう違いますか?
病児保育は治療中の子どもが対象です。
病後児保育は、症状が落ち着いて回復期に入った子どもを預かる施設です。



インフルやコロナの隔離期間を終えて、念のためもう少し静養させたい場合なども利用可の施設が多数。
利用料金や補助制度はありますか?
利用料金は自治体や施設によって差があります。
最新の料金や補助制度については、お住まいの自治体や利用予定の施設に直接確認してください。



自治体や施設のホームページ等でチェックしてみてくださいね。
まとめ|迷ったら「まず電話で聞く」が一番早い
アデノウイルスというだけで病児保育を断られることは、基本的にありません。
断られやすいのは、結膜炎が強く出ているときと、全身状態が悪いときです。
症状の程度によって判断が分かれるからこそ、ホームページの情報だけで判断せず、電話で今の症状を正直に伝えるのが一番確実です。
私の勤務先でも、電話を頂いた方には事前に丁寧に症状を聞いてから、受け入れ可否をお伝えしています。
急な発熱はいつ起きるかわかりません。
近くの病児保育施設の連絡先と受け入れ基準を、元気なうちに一度確認しておくと、いざというときに慌てずに済むと思います。
シェフの無添つくりおき







